ハイサーイ!うちなーんちゅ(@utina-nntyu)です!
今回の記事は
- 今から高配当株投資を始めようと思っているんだけど…
- ネット上にある情報が多すぎて何を参考にしていいか分からない
- 銘柄分析する時間がないから、優良な個別銘柄の情報を教えて!
という”あなた”へ向けて、日本高配当株の個別銘柄について紹介・解説して行きます。
今回は、大手総合リースの【芙蓉総合リース】について解説して行きます。
まず結論から言います。私の投資判断基準と照らし合わせると、、、
”芙蓉総合リース”は
「愛せる銘柄」です!
私は高配当株投資を始めて、3年で年間20万円を超える配当金を得ることができました。しかし3年前は、なにも分からない状態から始めて何度も失敗を繰り返し、勉強しながら現在の配当金を得られるようになっています。
そこでこの記事では、高配当株投資初心者でも迷わずに優良銘柄を選定することができます。「高配当株投資の基本」となる企業情報や株式指標を用いながら解説していきます。
この記事を読むことで、なぜ”芙蓉総合リース”が愛せる銘柄なのか?。芙蓉総合リースがどんな会社なのか。芙蓉総合リースの企業業績や、私の投資基準を基にした投資を判断する時期などを知ることができます。
それでは早速解説していきます。
- ”芙蓉総合リース”に投資をしようと考えている人
- これから高配当株投資を始めたい・始める人
- 高配当株で何に投資していいか分からない人
- 時間に余裕がなく、銘柄分析ができない人
- ”うちなーんちゅ”の投資基準を知りたい人
芙蓉総合リースについて(2023年時点)

芙蓉総合リースってどんな会社?
- 大手総合リース会社
- 設立:1969年5月1日
- 資本金:10,532百万円(発行済株式総数 30,288千株)
- 社員数:単体816名、連結3,147名(2022年9月末現在)
- 時価総額:2647億円
- 売上高:7000億円を超える
- 事業内容:機械・器具備品などのリース、不動産リース、割賦販売取引及び金銭の貸付などの金融取引を行う
- セグメント売上:リース及び割賦89.3%、その他5.9%、ファイナンス3.9%
- 不動産・情報関連・事務機器に強みを持っている
業種(セクター)・株式市場・サイズ
- 業種(セクター):その他金融業
- 株式市場:プライム市場
- サイズ:中型株
リース業とは?

うちなーんちゅの投資判断基準
- EPS:維持もしくは右肩上がり
- PER:15倍以下
- 配当金推移:右肩あがり
- 配当利回り:3.75%以上
- 配当性向:理想は30〜50%
- 営業利益率:理想は10%以上
- 自己資本比率:最低でも40%以上・80%以上は最高!
- その他:過去の配当利回りを見て、投資妙味が出てきたとき
上記の基準をもとに投資するかを決めています!!
芙蓉総合リースの企業分析(2023年時点)

ここからは、各指標を
【優:◎→3点】・【良:◯→2点】・【不可:×→1点】の3段階評価で評価して行きます。
- 愛せる銘柄:16点以上
- 保有を検討する銘柄:12〜15点
- 愛せない銘柄:12点以下
※私の個人的・独断的な見解なので参考になれば嬉しいです。
株価

株価は、2013年から2023年まで右肩上がりで推移しています。今年に入ってからも株価の上昇を認めています。
株価が上昇しているため、キャピタルゲイン・インカムゲインどちらも狙えそうな銘柄です。ただし株価が10,000円付近を推移しているため、最近高くて狙いにくいというところが正直な感想です。
ここからは企業分析をしっかり行っていきたいと思います!
EPS(1株あたりの純利益)
まずEPSとは、「Earnings Per Share」の略で、1株あたり純利益(当期利益や当期純利益など)ともいわれます。1株あたりの利益がどれだけあるのかを示すものです。
EPSは、当期純利益÷発行株式数の計算式で求めることができます。
引用元:バフェットコード
- 右肩上がり:◎
- 横ばい:◯
- 右肩下がり:×
EPSは、右肩上がりになっています。2020年はコロナショックでもEPSは前年よりも成長しています。2023年もEPSは前年度と比べると成長予想となっています。
業績が安定しているため、今後も伸び続けてくれるのではないでしょうか。
上記の点を踏まえるとEPSに関しては、「◎」と判断しました。
PER
PERとは「Price Earnings Ratio」の略で、株価が1株あたりの純利益(EPS)の何倍まで買われているか。
現在の株価が、その企業の利益と比べて、割高か割安かを判断するのに使われる指標です。
PERは、株価÷EPSの計算式で求めることができます。
引用元:バフェットコード
- RER15倍以下:◎
- PER15〜20倍:◯
- PER20倍以上:×
PER20倍を超えると割高と判断します。私の場合上記の数値が判断材料となっています。
PERに関しては、過去3年間を見ても10倍以下を推移しています。このグラフを見ても、芙蓉総合リースは”格安”という形で放置されていることが分かります。
株価は10,000円付近で高い感じますが、PERの値を見ているとまだまだ格安水準なんですね。
PERは10倍を下回っているため「◎」と判断しました。
配当金推移
引用元:バフェットコード
- 右肩上がり:◎
- 横ばい:◯
- 右肩下がり、減配がある:×
配当金のグラフをみると、2013年から綺麗な右肩上がりをしています。
2020年のコロナショック時にも増配していることを踏まえると、かなり株主還元への意識は強い企業だということが分かります。
EPSも前年度よりも成長予定であり、今後の業績にもよりますが増配を行ってくれるのではないでしょうか。
上記の点を踏まえると、配当金推移は「◎」と判断しました。
配当利回り
配当利回りとは、株価に対する「配当金額の割合」を示す指標です。
配当利回りは、1株あたりの年間配当金÷株価×100(%)の計算式で求めることができます。
引用元:IRバンク
- 配当利回り3.75%以上:◎
- 配当利回り3.0〜3.75%:◯
- 配当利回り3.0%以下:×
2023年5月現在は、配当利回り3.3%付近を推移しています。正直なところ、2022年の4月の配当利回りであれば、即購入を決断する水準です。
現在の配当利回りであれば、最低でも配当利回り3.5%は欲しいところです。
2023年5月時点では、配当利回り3.75%を下回っているため、「◯」と判断しました。
配当性向
配当性向とは、会社が税引後の利益である当期純利益のうち、どれだけを配当金の支払いに向けたかを示す指標です。
配当性向は、1株あたりの配当額÷1株あたり当期純利益×100%の計算式で求めることができます。
引用元:IRバンク
- 配当性向30〜60%:◎
- 配当性向0〜20%:◯
- 配当性向70%以上:×
配当性向は過去5年間で、20%台を推移しています。
このグラフを見る限りでは、今後も増配が期待できる状況ではないかと推測できます。また個人的にも、かなり優秀な水準ではないかと考えています。
そのためチェックポイントと照らし合わせても、配当性向は「◎」と判断しました。
営業利益率
営業利益率とは、効率良く稼げているか、すなわち「企業の稼ぐ力」みる指標となっています。
営業利益率は、営業利益÷売上高×100(%)の計算式で求めることができます。
引用元:バフェットコード
- 営業利益率10%以上:◎
- 営業利益率6〜9%:◯
- 営業利益率5%以下:×
一般的に営業利益率が10%を超えると、稼ぐ力がすごいと言われます。
グラフを見てみると、近年は営業利益率は7~8%で推移しています。本音をいうと10%以上ほしいところですが、売上高を見ても右肩上がりで推移しており安定的に稼いでる企業だと判断できます。
チェックポイントと照らし合わせると、営業利益率は「◯」と判断しました。
自己資本比率
自己資本比率とは、総資本における自己資本の比率を指します。自己資本比率は、企業の財務の安全性を分析するために用いられる指標です。
一般的には、自己資本比率が高い方が財務健全性が高い企業と判断されます。
自己資本比率は、自己資本÷総資本×100(%)の計算式で求めることができます。
引用元:IRバンク
- 自己資本比率80%以上:◎
- 自己資本比率40〜70%:◯
- 自己資本比率40%以下:×
芙蓉総合リースの場合、直近の自己資本率は10%台です。
リース業全体を通して、自己資本比率が低い傾向にあります。それはなぜかというと、冒頭で説明したリース業の事業モデルが関係してきます。
リース事業は、高額な設備や物件を買い上げるために”借入資金”が必要になります。
これが会計上で「負債」という形で記載されるため、自己資本比率が低くなる傾向になります。
今回はチェツクポイントと照らし合わせるため、自己資本比率は「×」と判断しました。
その他確認項目

キャッシュフロー計算書

次にキャッシュフロー計算書を見ていきます。キャッシュフロー計算書とは、簡単にいうと企業の現金の出入りのことをいいます。
キャッシュフロー表の見方が分からない方のために、右上に3つの活動の数字と意味を掲載しています。その図と合わせて見てみてください。
芙蓉総合リースのキャッシュフローは、しっかり本業で稼ぎ、投資を行い、借金返済・株主還元を行っているキャッシュフローになります。
この形は、健全型のキャッシュフローとなります。投資キャッシュフローでは、投資有価証券の取得による支出が最大となっており、財務キャッシュフローでは、長期借入金の返済による支出が最大となっています。投資や借入金の支払いに充てている状態ですね。
キャッシュフロー計算書を見ることで企業に何にお金を使ったか把握することができるので、ぜひ確認してみてくださいね。
事業リスク

次に芙蓉総合リースの懸念点・事業リスクを確認していきます。有価証券報告書では、以下の懸念点・事業リスクが記載されています。
その中でも1番目の設備投資動向の変動が業績に与える影響、2番目の信用リスクが業績に与える影響はチェックしておきたいポイントです。
設備投資の動向の変動が業績に与える影響としては、芙蓉総合リースは、顧客に多くのオプションを提供することで売上を伸ばそうとしていますが、民間部門の設備投資の変化は、依然として企業の業績に影響を与える可能性があります。
また2番目の信用リスクでは、顧客に5年間の支払い期間を与えると、顧客が支払いを怠ると会社が損失を被る可能性があります。
その対策として、芙蓉総合リースは、顧客が支払うことができるかどうかを確認し、定期的に経営陣に伝えることを信用リスクの対策として挙げています。
こういった情報も投資を行う上では、非常に重要なことなので頭に入れておきたいですね。
株主還元政策

配当政策・自己株式取得
当社グループは、業績及び目標とする経営指標等を勘案し、確固たる経営基盤、財務体質の強化を図るべく、株主資本の充実に努めるとともに、長期的かつ安定的な配当の継続により、株主への利益還元に努めることを基本方針としております。
内部留保資金につきましては、優良営業資産取得の為の資金に充当するなど、今後の経営基盤の強化に活用してまいります。
引用元:EDINET
うちなーんちゅが購入を検討するポイント

わたくし、うちなーんちゅが”芙蓉総合リース”を購入するポイントは、、、
個人的には、”配当利回り3.5%”・”株価9000円”を一つの目安としています!
現在は3.2%付近を推移しています。上記基準を満たすのであれば、積極的に購入していきたいと思います。
まとめ

- EPS(1株あたりの利益):◎
- PER:◎
- 配当金推移:◎
- 配当金利回り:◯
- 配当性向:◯
- 営業利益率:◯
- 自己資本率:×

結果: ◎→3 ◯→3 ×→1
合計:16/21点
- 愛せる銘柄:16点以上
- 保有を検討する銘柄:12〜15点
- 愛せない銘柄:12点以下
以上の結果より、芙蓉総合リースは私の投資基準に照らし合わせると「愛せる銘柄」となります。
芙蓉総合リースは、大手総合リース会社であり、現在米国・中国など海外でも事業を展開しています。
配当に関しても、20年連続非減配・19年連続増配と高配当株投資家にとっては、ぜひ保有しておきたい銘柄の一つとなります。
また2026年に向けて新規ビジネス領域を展開・拡大にも力を入れており、配当政策では2026年までに配当性向30%を目指していくと決算書にも記載されています。
株価が9000円台と高めであり単元化は難しいですが、1株ずつ買っていきたい銘柄です。
- 2003年〜2023年まで20年連続非減配
- 増配に関しては、19年連続増配
- 米国・中国・台湾などの海外でも事業を展開(海外グループ17社)
- 2026年に向けて新規ビジネス領域を展開・拡大
- 2026年までに配当性向30%を目指す
最後に、これから高配当株投資をはじめる”あなた”へ。投資は決して安全なものではなく、リスクを伴うものです。
しかしそのリスクを許容して高配当株投資をはじめることができれば、月1万円の”不労所得”も夢ではありません。
この記事を読んで、高配当株投資をはじめるきっかけになったらと思います。
これから高配当株投資をはじめる方向けに、おすすめ口座の紹介を別記事にまとめています。ぜひご覧ください。
最後まで読んでいただきありがとうございます!それでは次回の記事も”ユタクシウニゲーサビラ
※この記事では日本個別銘柄をご紹介しましたが、あらゆる意思決定、最終判断はご自身の責任において行われますようお願い致します。ご自身の資産運用等において、損害が発生した場合、筆者は一切責任を負いません。ご了承ください。