ハイサーイ!うちなーんちゅ(@utina-nntyu)です!
今回の記事は
- 今から高配当株投資を始めようと思っているんだけど…
- ネット上にある情報が多すぎて何を参考にしていいか分からない
- 銘柄分析する時間がないから、優良な個別銘柄の情報を教えて!
という”あなた”へ向けて、日本高配当株の個別銘柄について紹介・解説して行きます。
今回は、カー用品・部品の販売と取り付けを中心とした店舗網を展開する企業グループ【イエローハット】について解説して行きます。
まず結論から言います。私の投資判断基準と照らし合わせると、、、
”イエローハット”は
「愛せる銘柄」です!
私は高配当株投資を始めて、3年で年間20万円を超える配当金を得ることができました。しかし3年前は、なにも分からない状態から始めて何度も失敗を繰り返し、勉強しながら現在の配当金を得られるようになっています。
そこでこの記事では、高配当株投資初心者でも迷わずに優良銘柄を選定することができます。「高配当株投資の基本」となる企業情報や株式指標を用いながらまとめて解説していきます。
この記事を読むことで、なぜ”イエローハット”が愛せる銘柄なのか?。イエローハットがどんな会社なのか。イエローハットの企業業績や、私の投資基準を基にした投資を判断する時期などを知ることができます。
それでは早速解説していきます。
- ”イエローハット”に投資を検討している人
- これから高配当株投資を始めたい人
- 時間に余裕がなく、銘柄分析ができない人
- 罠銘柄を掴みたくない人
- ”うちなーんちゅ”の投資基準を知りたい人
イエローハットってどんな会社?(2023年時点)

イエローハットグループは、カー用品・部品の販売と取り付けを中心とした店舗網を展開する企業グループ。また、オートバイ用品専門店「2りんかん」と、新車・中古バイク販売・買取店「バイク館」の二輪事業が当社グループに加わり、グループ規模を拡大している。
業種(セクター)・株式市場
- 業種(セクター):卸売業
- 株式市場:プライム市場
会社概要
- 創業:昭和36年10月
- 資本金:150億72百万円(2022年3月末時点)
- 社員数:3,806名(連結)154名(単体)(2022年3月31日現在)
事業内容
- カー用品等の販売(卸売及び小売)
うちなーんちゅの投資判断基準

- EPS:維持もしくは右肩上がり
- PER:15倍以下
- 配当金推移:右肩あがり
- 配当利回り:3.75%以上
- 配当性向:理想は30〜50%
- 営業利益率:理想は10%以上
- 自己資本比率:最低でも40%以上・80%以上は最高!
- その他:過去の配当利回りを見て、投資妙味が出てきたとき
上記の基準をもとに投資するかを決めています!!
イエローハットの企業分析(2023年時点)
ここからは、各指標を
【優:◎→3点】・【良:◯→2点】・【不可:×→1点】の3段階評価で評価して行きます。
- 愛せる銘柄:16点以上
- 保有を検討する銘柄:12〜15点
- 愛せない銘柄:12点以下
※私の個人的・独断的な見解なので参考になれば嬉しいです。
株価

上記画像は、イエローハットの過去10年間の株価です。2013年は600円であった株価は、2023年に1800円を付近を推移しています。10年で実に株価は3倍以上成長しています。
10年の株価推移を見ると右肩上がりです。しかし高配当株投資家にとって、イエローハットは長期で投資してもよい銘柄なのか。ここからは各指標を見ながら、詳しく解説していきます。
イエローハットはCMでも有名ですね!果たして長期投資に適しているのか、企業指標を見ていきましょう!
四半期業績(経営成績に関する説明)
2023年3月期第3四半期決算短信(2023年2月6日更新)
当第3四半期連結累計期間におきましては、 タイヤ等の消耗品販売の好調と取付に伴う工賃収入が増加した一方で、半導体不足を起因としたオーディオビジュアル商品の販売が低調となり、 売上高は1,128億16百万円(前年同期比99.6%、 4億39百万円減)となりました。また、戦略的な商品仕入による利益率の向上や工賃収入の増加等により、売上総利益は482億58百万円(前年同期比104.0%、18億35百万円増)となりました。
販売費及び一般管理費は、電気代の高騰による水道光熱費の上昇があったものの、店舗人員数の適正化の取組や効率的な販売促進活動によりその他の経費の発生を抑えられたことで、 353億56百万円(前年同期比100.0%、 4百万円減)となりました。
その結果、営業利益は129億1百万円(前年同期比116.6%、 18億40百万円増)、経常利益は137億20百万円(前年 同期比116.2%、19億16百万円増)、 親会社株主に帰属する四半期純利益につきましては93億16百万円(前年同期比 115.7%、12億65百万円増)となりました。
売上高の主な部門別内訳につきましては、卸売部門は357億53百万円(前年同期比97.0%、 11億10百万円減)、小売部門は697億76百万円(前年同期比101.5%、10億37百万円増)となりました。
引用元:イエローハットHP
EPS(1株あたりの純利益)
まずEPSとは、「Earnings Per Share」の略で、1株あたり純利益(当期利益や当期純利益など)ともいわれます。1株あたりの利益がどれだけあるのかを示すものです。
EPSは、当期純利益÷発行株式数の計算式で求めることができます。
引用元:バフェットコード
- 右肩上がり:◎
- 横ばい:◯
- 右肩下がり:×
EPSは2013年から2017年までに下落していました。しかし2017年からはEPSは改善しており、右肩上がりで推移しています。2023年のEPSの成長は鈍化していますが、前年度と比べると2023年度EPSは成長予定です。
2月発表の第3四半期決算では、「第3四半期連結累計期間において、営業利益・経常利益がは前年同月比より増加。親会社株主に帰属する四半期純利益についても増益」と記載されています。
売上に関しては、タイヤなどの取り付け工賃収入の増加が要因として挙げられています。また店舗人員数を適正化や効率的な販促活動により、販管費費を抑えるなどの企業努力も決算書で確認できます。
懸念点を挙げるとすれば、世界的な半導体不足の影響による新車販売件数の減少により、カーナビゲーションやドライブレコーダーなどオーディオ商品の売上が低調な点です。
個人的には、上記の点に関して売上に影響はあるものの、特に問題ないと考えています。
なぜならカー用品の取付にかかる工賃収入が、ストック型のビジネスと考えているからです。そのため、今後も車を運転する人がいる限りは安定的に稼いでくれると予測しています。
チェックポイントと照らし合わせると、EPSは右肩上がりであるため「◎」と判断しました。
PER
PERとは「Price Earnings Ratio」の略で、株価が1株あたりの純利益(EPS)の何倍まで買われているか。
現在の株価が、その企業の利益と比べて、割高か割安かを判断するのに使われる指標です。
PERは、株価÷EPSの計算式で求めることができます。

- RER15倍以下:◎
- PER15〜20倍:◯
- PER20倍以上:×
PER20倍を超えると割高と判断します。私の場合上記の数値が判断材料となっています。
イエローハットのPERを見ていくと、ここ3年間はPER8〜12倍のレンジで推移しています。
2022年〜2023年にかけてはPERが下落傾向です。3年間を通してみても、現在の水準が”格安”ではないかと判断できます。業績も特に悪くないため、購入を検討する時期ではないかと考えています。
現在はPER15倍を切っているため「◎」と判断しました。
配当金推移
引用元:バフェットコード
- 右肩上がり:◎
- 横ばい:◯
- 右肩下がり、減配がある:×
配当金のグラフをみると、2013年から増配を繰り返し、綺麗な右肩上がりをしています。
配当金に関して言えば10年前と比べると、約4倍程度(16円→62円)に成長してます。イエローハットHPを確認すると、2023年で13期連続増配(2010年〜2023年まで13年連続増配)の計画を予定していると記載されています。
現在、業績が好調であり、今後も安定的な配当の維持・増配が期待できるのではないでしょうか。
現在の状況をチェックポイントと照らし合わせると、配当金推移は「◎」と判断しました。
配当利回り
配当利回りとは、株価に対する「配当金額の割合」を示す指標です。
配当利回りは、1株あたりの年間配当金÷株価×100(%)の計算式で求めることができます。
引用元:IRバンク
- 配当利回り3.75%以上:◎
- 配当利回り3.0〜3.75%:◯
- 配当利回り3.0%以下:×
2022年3月時点では、配当利回り3.69%付近を推移していました。2023年2月も、配当利回り3.6%を維持しています。
個人的には、もう少し配当利回りが高くなれば購入を検討する水準と考えています。コロナショックでも増配を行っているため、優良銘柄であることには間違いありません。
ご自身の投資基準を満たすのであれば、購入してもいいのではないでしょうか。
直近は、配当利回り3.75%を付近を下回っているため、「◯」と判断しました。
配当性向
配当性向とは、会社が税引後の利益である当期純利益のうち、どれだけを配当金の支払いに向けたかを示す指標です。
配当性向は、1株あたりの配当額÷1株あたり当期純利益×100%の計算式で求めることができます。
引用元:IRバンク
- 配当性向30〜60%:◎
- 配当性向0〜20%:◯
- 配当性向70%以上:×
配当性向は過去10年間を平均すると、20%台を推移しています。
イエローハットの株主還元政策では、「2020年3月期より連結配当性向30%を目指し、業績などを勘定しながら利益配分を行うものとする」と記載されています。
そのため配当性向に関して言えば、20%台を維持しており、今後も増配する余力を残していると考えます。
チェックポイントと照らし合わせても、配当性向は「◎」と判断しました。
営業利益率
営業利益率とは、効率良く稼げているか、すなわち「企業の稼ぐ力」みる指標となっています。
営業利益率は、営業利益÷売上高×100(%)の計算式で求めることができます。
引用元:バフェットコード
- 営業利益率10%以上:◎
- 営業利益率6〜9%:◯
- 営業利益率5%以下:×
一般的に営業利益率が10%を超えると、稼ぐ力がすごいと言われます。
イエローハットでは、営業利益率が9%後半を推移しています。
一般的に卸売業では、営業利益率が低くなります。(平均:1.77%)。そのためイエローハットは、卸売業の中では営業利益率は高い銘柄ということが分かります。
前述したように、個人的にはカー用品の取付にかかる工賃収入はストック型のビジネスと考えています。そのため、今後も車を運転する人がいる限りは安定的に稼いでくれると予測しています。
チェックポイントと照らし合わせると、営業利益率は「◯」と判断しました。
自己資本比率
自己資本比率とは、総資本における自己資本の比率を指します。自己資本比率は、企業の財務の安全性を分析するために用いられる指標です。
一般的には、自己資本比率が高い方が財務健全性が高い企業と判断されます。
自己資本比率は、自己資本÷総資本×100(%)の計算式で求めることができます。
引用元:IRバンク
- 自己資本比率80%以上:◎
- 自己資本比率40〜70%:◯
- 自己資本比率40%以下:×
イエローハットの場合、2022年3月時点で自己資本率は77%の高水準を保っています。
一般的に卸売業では、自己資本比率が低め(自己資本比率の平均は20%)となります。イエローハットは、特に自己資本比率は高い方ではないでしょうか。
バランスシートを確認しても、流動資産(54,315(単位:百万円))が流動負債(23,147(単位:百万円))を大きく上回っているため、財務面も健全だと考えています。
チェツクポイントと照らし合わせると、自己資本比率は「◯」と判断しました。
株主還元政策

配当政策・自己株式取得
引用元:イエローハットHP
- 配当政策:当社は、中長期的な視点で連結業績に応じた利益還元を重視し、連結配当性向30%を目指し、連結業績、財政状況、投資計画等を勘案しながら利益配分を行っていくことを基本方針としております。
なお、当社の剰余金の配当は、中間及び期末配当の年2回を基本的な方針としております。配当決定機関は中間配当・期末配当共に取締役会であります。
株主優待制度

引用元:イエローハットHP
- 全国の 「イエローハット」 「2りんかん」 「バイク館」 の各店舗及び「イエローハット車検センター」でご利用いただける『お買物割引券(300円割引券)』を送付いたします。1回のお買上げ金額1,000円(税込み)毎に1枚ご使用いただけます。また、全国の「イエローハット」店舗で「油膜取りウォッシャー液2.5L1本」と引換えができる『商品引換券』を1枚送付いたします。
配当政策では連続増配・株主優待も充実しているので、ぜひPFに組み入れたい銘柄ですね!
うちなーんちゅが購入を検討するポイント

わたくし、うちなーんちゅが”イエローハット”を購入するポイントは、、、
ズバリ「利回り3.75%以上」です!!
現在は3.6%付近を推移しています。2010年3月期以降、13期連続の増配となり長期的な利益還元を継続しています。また株主優待も実施しているため、長期で保有しても良い銘柄ではないしょうか。
まとめ

- EPS(1株あたりの利益):◎
- PER:◎
- 配当金推移:◎
- 配当金利回り:◯
- 配当性向:◯
- 営業利益率:◯
- 自己資本率:◯

結果: ◎→3 ◯→4 ×→0
合計:17/21点
- 愛せる銘柄:16点以上
- 保有を検討する銘柄:12〜15点
- 愛せない銘柄:12点以下
以上の結果より、イエローハットは私の投資基準に照らし合わせると「愛せる銘柄」となります。
みなさんもCMでお馴染み、カー用品専門店の”イエローハット”。調査してみると、業績も右肩上がりであり、配当金も増配を続けている銘柄でした。
個人的には、イエローハットの経営戦略方針の一つであるタイヤを中心とした消耗品の拡販や、取付・整備作業やメンテナンスメニューはストック型の収入だと考えています。
業績も過去最高益を叩き出しているため、今後も安定的に配当を出し続けてくれることを予測しています。また車を保有している人にとって、株主優待もとても魅力的なものだと考えています。
名前の知名度だけではなく、業績・財務も非常に優秀な銘柄でした!
最後に、これから高配当株投資をはじめる”あなた”へ。投資は決して安全なものではなく、リスクを伴うものです。
しかしそのリスクを許容して高配当株投資をはじめることができれば、月1万円の”不労所得”も夢ではありません。
この記事を読んで、高配当株投資をはじめるきっかけになったらと思います。
これから高配当株投資をはじめる方向けに、おすすめ口座の紹介を別記事にまとめています。ぜひご覧ください。
最後まで読んでいただきありがとうございます!それでは次回の記事も”ユタクシウニゲーサビラ
※この記事では日本個別銘柄をご紹介しましたが、あらゆる意思決定、最終判断はご自身の責任において行われますようお願い致します。ご自身の資産運用等において、損害が発生した場合、筆者は一切責任を負いません。ご了承ください。