ハイサーイ!うちなーんちゅ(@utina-nntyu)です!
今回の記事は
- 今から高配当株投資を始めようと思っているんだけど…
- ネット上にある情報が多すぎて何を参考にしていいか分からない
- 銘柄分析する時間がないから、優良な個別銘柄の情報を教えて!
という”あなた”へ向けて、日本高配当株の個別銘柄について紹介・解説して行きます。
今回は、超高配当で有名な海運業大手の【商船三井】について解説して行きます。
まず結論から言います。私の投資判断基準と照らし合わせると、、、
”商船三井”は
「保有を検討する銘柄」です!
私は高配当株投資を始めて、3年で年間20万円を超える配当金を得ることができました。しかし3年前は、なにも分からない状態から始めて何度も失敗を繰り返し、勉強しながら現在の配当金を得られるようになっています。
そこでこの記事では、高配当株投資初心者でも迷わずに優良銘柄を選定することができます。「高配当株投資の基本」となる企業情報や株式指標を用いながら解説していきます。
この記事を読むことで、なぜ”商船三井”がなぜ保有を検討する銘柄なのか?。商船三井がどんな会社なのか。商船三井の企業業績や、私の投資基準を基にした投資を判断する時期などを知ることができます。
それでは早速解説していきます。
- これから高配当株投資を始めたい・始める人
- 高配当株で何に投資していいか分からない人
- 時間に余裕がなく、銘柄分析ができない人
- 罠銘柄を掴みたくない人
- ”うちなーんちゅ”の投資基準を知りたい人
商船三井ってどんな会社?(2022年時点)

株式会社商船三井は、東京都港区虎ノ門に本店を置く、日本の大手海運会社。東証プライム上場。略称はMOL。日経平均株価の構成銘柄の一つ。 日本郵船・川崎汽船と並ぶ日本の三大海運会社の1社、連結純利益、連結売上高および時価総額で国内2位である。
業種(セクター)・株式市場
- 業種(セクター):海運業
- 株式市場:プライム市場
会社概要
- 設立日:1884年
- 資本金:65,400,351,028円
- 社員数:1,099名(陸上664名 海上435名):他社への出向者等を除く
事業内容
- ドライバルグ船サービス
- エネルギー輸送サービス
- 製品輸送サービス
- 関連事業サービス
うちなーんちゅの投資判断基準

- EPS:維持もしくは右肩上がり
- PER:15倍以下
- 配当金推移:右肩あがり
- 配当利回り:3.75%以上
- 配当性向:理想は30〜50%
- 営業利益率:理想は10%以上
- 自己資本比率:最低でも40%以上・80%以上は最高!
- その他:過去の配当利回りを見て、投資妙味が出てきたとき
上記の基準をもとに投資するかを決めています!!
商船三井の企業分析(2022年時点)
ここからは、各指標を
【優:◎→3点】・【良:◯→2点】・【不可:×→1点】の3段階評価で評価して行きます。
- 愛せる銘柄:16点以上
- 保有を検討する銘柄:12〜15点
- 愛せない銘柄:12点以下
※私の個人的・独断的な見解なので参考になれば嬉しいです。
株価

上記画像は、商船三井の過去10年間の株価です。2020年末まで1000円台を推移していましたが、2021年に入ってから急騰しています。
株価が急騰した要因については、コロナ禍からの経済活動回復や商品市況の上昇、港湾混雑による洋上在庫の増加、さらにそれに伴う傭船不足の発生などが挙げられます。
バブルのような過熱感がある海運銘柄ですが、高配当株投資家にとって商船三井は長期で投資してもよい銘柄なのか。ここからは各指標を見ながら、詳しく解説していきます。
超高配当銘柄!しっかり確認していきますよ!
四半期業績(経営成績に関する説明)
2023年3月期第2四半期決算短信(2022年10月31日更新)
引用元:三井商船HP
- 当第2四半期連結累計期間の業績につきましては、売上高8,213億円(37.6%増)、営業損益560億円(175%増)、経常損益5,997億円(120.6%増)、親会社株主に帰属する四半期純損益は6,015億円(118.9%増)となりました。
- なお、当社持分法適用会社OCEAN NETWORK EXPRESSPTE. LTD.(以下「ONE社」)の損益改善などにより、営業外収益で持分法による投資利益として5,191億円を計上いたしました。
- うち、同社からの持分法による投資利益計上額は当第2四半期連結累計期間において4,946億円となります。
EPS(1株あたりの純利益)
まずEPSとは、「Earnings Per Share」の略で、1株あたり純利益(当期利益や当期純利益など)ともいわれます。1株あたりの利益がどれだけあるのかを示すものです。
EPSは、当期純利益÷発行株式数の計算式で求めることができます。
引用元:バフェットコード
- 右肩上がり:◎
- 横ばい:◯
- 右肩下がり:×
EPSについては、2013年から2019年まではとても不安定であることが確認でき、マイナスになっている年もあります。
11月発表の第2四半期決算を確認すると、「当第2四半期連結累計期間の業績につきましては、売上高8,213億円(37.6%増)、営業損益560億円(175%増)、経常損益5,997億円(120.6%増)、親会社株主に帰属する四半期純損益は6,015億円(118.9%増)となりました。」と記載されています。
ここ最近の企業業績は絶好調です。たしかに2020年からEPSは上昇しています。しかし長期投資を目的とするのであれば、EPSの不安定さは懸念点として挙げられます。
チェックポイントと照らし合わせると、EPSは不安定であるため「×」と判断しました。
PER
PERとは「Price Earnings Ratio」の略で、株価が1株あたりの純利益(EPS)の何倍まで買われているか。
現在の株価が、その企業の利益と比べて、割高か割安かを判断するのに使われる指標です。
PERは、株価÷EPSの計算式で求めることができます。
引用元:バフェットコード
- RER15倍以下:◎
- PER15〜20倍:◯
- PER20倍以上:×
PER20倍を超えると割高と判断します。私の場合上記の数値が判断材料となっています。
商船三井のPERを見ていくと、ここ1年間はPER1〜3倍のレンジで推移しています。
2022年は比較的安定しています。過去を振り返ると、2020年8月にはPERが3000倍を超える場面も見られました。商船三井が急騰してきた時期と重なります。
現在はPER15倍を切っているため「◎」と判断しました。
配当金推移
引用元:バフェットコード
- 右肩上がり:◎
- 横ばい:◯
- 右肩下がり、減配がある:×
配当金のグラフをみると、2019年から2023年は増配を行なっています。しかし2013年から2018年は増配・減配を繰り返していることが見てとれます。
私の高配当株長期投資戦略では、長期に渡って安定的に配当を出してくれることが条件です。商船三井に求めることは、景気や業績に左右されずに配当を維持〜増配してしてほしいところです。
現在、業績が好調であるため今後の動向に注目していきたいと思っています。
現在の状況をチェックポイントと照らし合わせると、配当金推移は「×」と判断しました。
配当利回り
配当利回りとは、株価に対する「配当金額の割合」を示す指標です。
配当利回りは、1株あたりの年間配当金÷株価×100(%)の計算式で求めることができます。
引用元:IRバンク
- 配当利回り3.75%以上:◎
- 配当利回り3.0〜3.75%:◯
- 配当利回り3.0%以下:×
2022年3月時点では、配当利回り11.7%付近を推移していました。2022年12月では、株価の増配などにより配当利回りが16%まで上昇しています。驚異的な数字ですね…。
個人的に増配はとても嬉しいニュースですが、今後も安定的に配当金を維持〜増配してほしいものです。
直近は、配当利回り3.75%を大きく上回っているため、「◎」と判断しました。
配当性向
配当性向とは、会社が税引後の利益である当期純利益のうち、どれだけを配当金の支払いに向けたかを示す指標です。
配当性向は、1株あたりの配当額÷1株あたり当期純利益×100%の計算式で求めることができます。
引用元:IRバンク
- 配当性向30〜60%:◎
- 配当性向0〜20%:◯
- 配当性向70%以上:×
配当性向は過去4年間では、20%台を推移しています。
しかし2013年まで遡ってみると、配当性向が100%を超えてたり、業績が赤字に転落して無配となっている年もありました。個人的には、パッとしないグラフですね。
チェックポイントと照らし合わせて、ここ4年間は20%台であったため配当性向は「◯」と判断しています。
営業利益率
営業利益率とは、効率良く稼げているか、すなわち「企業の稼ぐ力」みる指標となっています。
営業利益率は、営業利益÷売上高×100(%)の計算式で求めることができます。
引用元:バフェットコード
- 営業利益率10%以上:◎
- 営業利益率6〜9%:◯
- 営業利益率5%以下:×
一般的に営業利益率が10%を超えると、稼ぐ力がすごいと言われます。
商船三井では、営業利益率が5.76%で推移しています。一般的に海運業では、営業利益率が低くなります。(平均:1.4%)。
海運業の営業利益率が低い要因としては、外航海運業者の運賃は、世界的な指標があるため、値上げによる収益向上を図ることが難しい。一方、諸外国に比べて高額な人件費や環境への対応策が収益を圧迫し、結果として利益率が小さくなっていることが挙げられます。
商船三井は、上記要因を踏まえると海運業では営業利益率は高い方に分類されます。
しかしチェックポイントと照らし合わせると、営業利益率は「×」と判断しました。
自己資本比率
自己資本比率とは、総資本における自己資本の比率を指します。自己資本比率は、企業の財務の安全性を分析するために用いられる指標です。
一般的には、自己資本比率が高い方が財務健全性が高い企業と判断されます。
自己資本比率は、自己資本÷総資本×100(%)の計算式で求めることができます。
引用元:IRバンク
- 自己資本比率80%以上:◎
- 自己資本比率40〜70%:◯
- 自己資本比率40%以下:×
商船三井の自己資本比率は、20〜40%台を推移しています。2022年3月時点では、47.4%です。
商船三井の場合、自己資本比率が高い要因としては、固定資産が多いことが挙げられます。固定資産の中に、船舶が多額に計上されています。他にも要因がありますが、これが固定資産を高くしている理由の一つです。
もう少し詳しくバランスシートを確認すると、流動比率が低い(流動負債が流動資産より低い)ことが確認できます。流動比率が100%を下回っていると短期的な支払能力に不安があるとされます。自己資本比率は40%を超えていますが、懸念点はいくつか挙げられます。
水運業は、他業種と比較し、自己資本比率・流動比率が低く、固定比率・借入依存度が高い傾向にあるとされています。要因としては、船舶の購入コストによるところが大きい。船舶は高額であり、購入費を借入で賄うケースがほとんどであるため、借入依存度が高くなりやすい。また、貸借対照表上には固定資産として多額に計上されていることから、固定比率も高くなります。
チェックポイントと照らし合わせると、自己資本比率は「◯」と判断しました。
株主還元政策

配当政策・自己株式取得
配当方針
引用元:商船三井HP
- 当社は、積極的な事業投資による企業価値向上及び配当を通じた株主への直接的な利益還元を経営上の重要政策と認識しております。
- 内部留保による資金を活用し、企業体質の強化を図りつつ1株あたりの企業価値向上に努めます
- 株主還元については、22年度は配当性向25%を予定し、23年度以降については当社投資計画の進展を確認しながら、東証プライム市場の動向を踏まえた見直しを検討します。
株主優待制度
株主優待制度
- 当社グループ会社の商船三井客船株式会社は、同社が運航する客船「にっぽん丸」にて、世界一周クルーズからお気軽にお楽しみいただけるワンナイトクルーズまで、海外および国内のクルーズを幅広く多彩にご提供しております。100株以上ご所有の株主の皆様に株主優待割引券を以下の通り発行いたします。
- 優待内容:商船三井客船㈱が「にっぽん丸」で企画・実施する一般募集のクルーズにつき、1クルーズお一人様2枚まで優待券をご利用いただけます。「ご優待券」をお一人様1枚ご利用の場合、旅行代金を10%割引させていただきます(但し、30日以上のクルーズについては、3%割引となります)。「ご優待券」をお一人様2枚ご利用の場合、旅行代金を20%割引させていただきます(但し、30日以上のクルーズについては、6%割引となります)。
引用元:商船三井HP
株主優待を使って、世界一周・ワンナイトクルーズに行ってみたいものですね!
うちなーんちゅが購入を検討するポイント

わたくし、うちなーんちゅが”商船三井”を購入するポイントは、、、
ズバリ「増配が5年以上続いたとき」です!!
現在は超高配当株で有名となっている商船三井。私が投資するのであれば、少なくとも5年以上は配当金が維持〜増配してほしいのが正直なところです。
まとめ

- EPS(1株あたりの利益):×
- PER:◎
- 配当金推移:×
- 配当金利回り:◎
- 配当性向:◯
- 営業利益率:×
- 自己資本率:◯

結果: ◎→2 ◯→2 ×→3
合計:13/21点
- 愛せる銘柄:16点以上
- 保有を検討する銘柄:12〜15点
- 愛せない銘柄:12点以下
以上の結果より、商船三井は私の投資基準に照らし合わせると「保有を検討する」となります。
商船三井は超高利回り銘柄でとても有名な企業です。その利回りは、なんと”16.5%”となります。
確かに超高利回りで魅力的ですが、EPSや配当推移が不安定なところ、短期の支払い能力が低いことが懸念点として挙げられます。
また現在は、Twitterで海運バブルという言葉が出るぐらい海運業が絶好調です。今後業績が落ち着いた時に配当がどうなるのか、しっかりと観察していきたい銘柄となります。
ご自身の投資基準と合致すれば、投資を検討するのもアリではないかと思います。
ちなみに私は保有していません…。投資するには少し勇気がいる銘柄ですね!
最後に、これから高配当株投資をはじめる”あなた”へ。投資は決して安全なものではなく、リスクを伴うものです。
しかしそのリスクを許容して高配当株投資をはじめることができれば、月1万円の”不労所得”も夢ではありません。
この記事を読んで、高配当株投資をはじめるきっかけになったらと思います。
これから高配当株投資をはじめる方向けに、おすすめ口座の紹介を別記事にまとめています。ぜひご覧ください。
最後まで読んでいただきありがとうございます!それでは次回の記事も”ユタクシウニゲーサビラ