ハイサーイ!うちなーんちゅ(@utina-nntyu)です!
今回の記事は
- 今から高配当株投資を始めようと思っているんだけど…
- ネット上にある情報が多すぎて何を参考にしていいか分からない
- 銘柄分析する時間がないから、優良な個別銘柄の情報を教えて!
という”あなた”へ向けて、日本高配当株の個別銘柄について紹介・解説して行きます。
今回は、電子材料・住宅設備関連・化学品・合成樹脂等を扱う専門商社【稲畑産業】について解説して行きます。
まず結論から言います。私の投資判断基準と照らし合わせると、、、
”稲畑産業”は
「愛せる銘柄」です!
この記事では、なぜ”稲畑産業”が愛せる銘柄なのか?
会社紹介とともに、私の投資判断基準に照らし合わせてお話ししていきたいと思います。
この記事を読むことで、稲畑産業がどんな会社なのか。稲畑産業の企業業績や投資を判断する時期などを知ることができます。
それでは早速解説していきます。
- 稲畑産業の購入を悩んでいる人
- ”うちなーんちゅ”の投資基準を知りたい人
- 時間に余裕がなく、銘柄分析ができない人
- これから高配当株投資を始めたい・始める人
- 高配当株で何に投資していいか分からない人
稲畑産業ってどんな会社?(2022年時点)

稲畑産業株式会社は、主に電子材料・住宅設備関連・化学品・合成樹脂等を扱う、大阪府大阪市中央区南船場に本社を置く専門商社です。
業種(セクター)・株式市場
- 業種(セクター):卸売業
- 株式市場:プライム市場
会社概要
- 設立日:1918年(大正7年)6月10日
- 資本金:93億6千4百万円
- 社員数:672名(グループ会社への出向者を含む) [連結:4,207名]
事業内容
- 情報電子
- 化学品
- 生活産業
- 合成樹脂
うちなーんちゅの投資判断基準

- EPS:維持もしくは右肩上がり
- PER:15倍以下
- 配当金推移:右肩あがり
- 配当利回り:3.75%以上
- 配当性向:理想は30〜50%
- 営業利益率:理想は10%以上
- 自己資本比率:最低でも40%以上・80%以上は最高!
- その他:過去の配当利回りを見て、投資妙味が出てきたとき
上記の基準をもとに投資するかを決めています!!
稲畑産業の企業分析(2022年時点)
ここからは、各指標を
【優:◎→3点】・【良:◯→2点】・【不可:×→1点】の3段階評価で評価して行きます。
- 愛せる銘柄:16点以上
- 保有を検討する銘柄:12〜15点
- 愛せない銘柄:12点以下
※私の個人的・独断的な見解なので参考になれば嬉しいです。
株価

上記画像は、稲畑産業の過去10年間の株価です。2013年の500円台から、2022年には2400円まで上昇しています。約5倍の成長は凄すぎます。
特に2022年に入ってからは、急激に株価が上昇していることがグラフからも分かります。
稲畑産業は、今から投資をするとキャピタルゲイン・インカムゲイン両取りできる銘柄なのか。ここからは各指標を見ながら、詳しく解説していきます。
稲畑産業は今から投資しても遅くはないのか、、、確かめていきましょ!
四半期業績(経営成績に関する説明)
2023年3月期第2四半期決算短信(2022年11月7日更新)
引用元:稲畑産業HP
- 売上高は、円安の効果もあり、対前年同期比13.6%増となりました。利益面では、主に情報電子事業の落ち込みにより営業利益4.8%減、経常利益14.4%減、親会社株主に帰属する四半期純利益は28.9%減となりました。
EPS(1株あたりの純利益)
まずEPSとは、「Earnings Per Share」の略で、1株あたり純利益(当期利益や当期純利益など)ともいわれます。1株あたりの利益がどれだけあるのかを示すものです。
EPSは、当期純利益÷発行株式数の計算式で求めることができます。
引用元:バフェットコード
- 右肩上がり:◎
- 横ばい:◯
- 右肩下がり:×
EPSは2013年を起点としてみていくと、綺麗な右肩上がりを形成しています。特に2022年には、約2倍ほどEPSが成長しています。
11月の四半期決算書では、EPSは2021年第2四半期の224.56円から168.58円と前年度と比べると下落しています。この原因としては、主に電子情報事業の利益が落ち込んでいるものだと記載されています。そのため2023年度のEPSは下落を予想したグラフとなっています。
しかし2013年からの推移を見ると右肩上がりであるため、EPSに関しては「◎」と判断しました。
PER
PERとは「Price Earnings Ratio」の略で、株価が1株あたりの純利益(EPS)の何倍まで買われているか。
現在の株価が、その企業の利益と比べて、割高か割安かを判断するのに使われる指標です。
PERは、株価÷EPSの計算式で求めることができます。
引用元:バフェットコード
- RER15倍以下:◎
- PER15〜20倍:◯
- PER20倍以上:×
PER20倍を超えると割高と判断します。私の場合上記の数値が判断材料となっています。
稲畑産業のPERを見ていくと、ここ3年間はPER6〜8倍付近で推移しています。
特に大きな上昇もなく、安定していることがグラフからも分かります。またPERも10倍を下回っているため、現在の水準は”格安”であると判断できます。なぜ格安で放置されているのか。業績などを確認していき、その理由づけがとても重要です。
現在はPER15倍を切っているため「◎」と判断しました。
配当金推移
引用元:バフェットコード
- 右肩上がり:◎
- 横ばい:◯
- 右肩下がり、減配がある:×
配当金のグラフをみると、2013年から増配を繰り返し、綺麗な右肩上がりをしています。
稲畑産業HPでは、「一株あたりの配当額については前年度実績を下限とし、減配は行わず、継続的に増加させていくことを基本とします。(累進配当の継続)」と記載しています。
累進配当の継続は、高配当株投資家にとって非常に嬉しいことです。今後も累進配当を継続するようであれば、永久保有しておきたい銘柄のひとつとなります。
現在の状況をチェックポイントと照らし合わせると、配当金推移は「◎」と判断しました。
配当利回り
配当利回りとは、株価に対する「配当金額の割合」を示す指標です。
配当利回りは、1株あたりの年間配当金÷株価×100(%)の計算式で求めることができます。
引用元:IRバンク
- 配当利回り3.75%以上:◎
- 配当利回り3.0〜3.75%:◯
- 配当利回り3.0%以下:×
2022年3月時点では、配当利回り5.3%付近を推移しています。11月では、株価の上昇に伴い配当利回り4.7%です。
私個人的には、3月時点で銘柄を発見できていれば即購入していたと思います。
直近は、配当利回り3.75%を付近を超えているため、「◎」と判断しました。
配当性向
配当性向とは、会社が税引後の利益である当期純利益のうち、どれだけを配当金の支払いに向けたかを示す指標です。
配当性向は、1株あたりの配当額÷1株あたり当期純利益×100%の計算式で求めることができます。
引用元:IRバンク
- 配当性向30〜60%:◎
- 配当性向0〜20%:◯
- 配当性向70%以上:×
配当性向は過去10年間を平均すると、20%〜30%台を推移しています。配当性向に関して言えば、そこまで高くなっておらず今後も増配する余力を残していると考えます。
そのためチェックポイントと照らし合わせても、配当性向は「◯」と判断しました。
営業利益率
営業利益率とは、効率良く稼げているか、すなわち「企業の稼ぐ力」みる指標となっています。
営業利益率は、営業利益÷売上高×100(%)の計算式で求めることができます。
引用元:バフェットコード
- 営業利益率10%以上:◎
- 営業利益率6〜9%:◯
- 営業利益率5%以下:×
一般的に営業利益率が10%を超えると、稼ぐ力がすごいと言われます。
稲畑産業では、営業利益率が2%付近を推移しています。決算資料でも情報電子事業の落ち込みにより営業利益4.8%減、と記載されていたため来年度の営業利益率の低下が予測されます。
卸売業では、営業利益率が低くなります。(平均:1.77%)。理由として考えられることは、薄利多売(はくりたばい)のビジネスモデルであることです。
そのため上記のことを含めると、稲畑産業は営業利益率は低下しているものの、卸売業の平均は超えていることが確認できます。
しかしチェックポイントと照らし合わせると、営業利益率は「×」と判断しました。
自己資本比率
自己資本比率とは、総資本における自己資本の比率を指します。自己資本比率は、企業の財務の安全性を分析するために用いられる指標です。
一般的には、自己資本比率が高い方が財務健全性が高い企業と判断されます。
自己資本比率は、自己資本÷総資本×100(%)の計算式で求めることができます。
引用元:IRバンク
- 自己資本比率80%以上:◎
- 自己資本比率40〜70%:◯
- 自己資本比率40%以下:×
稲畑産業の場合、直近の自己資本率は45%の水準を保っています。
一般的に卸売業では、自己資本比率が低め(自己資本比率の平均は20%)となります。そのため平均と比べると、稲畑産業は高い水準を保てています。
チェツクポイントと照らし合わせると、自己資本比率は「◯」と判断しました。
株主還元政策

配当政策・自己株式取得
中期経営計画NC2023の期間中における株主還元の基本方針(2022年2月7日開示)
引用元:稲畑産業ホームページ
- 一株あたりの配当額については前年度実績を下限とし、減配は行わず、継続的に増加させていくことを基本とします。(累進配当の継続)
- 総還元性向の目安としては概ね50%程度とします。ただし、政策保有株式を売却し、相当程度のキャッシュインが発生した事業年度においては、今後の資金需要や会社の財務状況、株価、マーケットの状況などを総合的に勘案し、上記の総還元性向の目安には必ずしも囚われずに、株主還元を実施いたします。
株主優待制度

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株主の皆様の日頃のご支援に感謝するとともに、当社株式への投資魅力を高め、より多くの株主様に中長期的に保有していただくことを目的として、株主優待制度を導入しております。
引用元:稲畑産業ホームページ
- 対象株主様:毎年9月30日現在の株主名簿に記録された、100株(1単元)以上保有の株主様。
- 贈呈時期:年1回、毎年12月初旬頃に第2四半期株主通信と併せての発送を予定しています。
累進配当・株主優待と株主還元に積極的な企業ですね!こういった銘柄には、積極的に投資していきたいものです!
うちなーんちゅが購入を検討するポイント

わたくし、うちなーんちゅが”稲畑産業”を購入するポイントは、、、
ズバリ「利回り5%以上」です!!
現在は4%後半付近を推移しています。累進配当を宣言しているため、増配を行えば現在の利回りで購入したとしても、今後利回りは上昇していく可能性が高いと言えます。
まとめ

- EPS(1株あたりの利益):◎
- PER:◎
- 配当金推移:◎
- 配当金利回り:◎
- 配当性向:◯
- 営業利益率:×
- 自己資本率:◯

結果: ◎→4 ◯→2 ×→1
合計:17/21点
- 愛せる銘柄:16点以上
- 保有を検討する銘柄:12〜15点
- 愛せない銘柄:12点以下
以上の結果より、稲畑産業は私の投資基準に照らし合わせると「愛せる銘柄」となります。
稲畑産業は、配当政策・株主優待で有名な優良銘柄です。配当政策では、累進配当を掲げています。高配当株投資家にとっては、配当を維持〜増配を約束されていますので、最も嬉しい配当政策です。
株主優待制度では、100株保有でクオカードが贈呈され、保有年数によりもらえる金額もアップしていきます。高配当銘柄として、非常に優秀な銘柄の一つではないでしょうか。
PFには組み入れられていないですが、今から高配当株投資を行うのであれば、ぜひPFに組み入れたいです!
最後に、これから高配当株投資をはじめる”あなた”へ。投資は決して安全なものではなく、リスクを伴うものです。
しかしそのリスクを許容して高配当株投資をはじめることができれば、月1万円の”不労所得”も夢ではありません。
この記事を読んで、高配当株投資をはじめるきっかけになったらと思います。
これから高配当株投資をはじめる方向けに、おすすめ口座の紹介を別記事にまとめています。ぜひご覧ください。
最後まで読んでいただきありがとうございます!それでは次回の記事も”ユタクシウニゲーサビラ