化学

【2023年:日本高配当銘柄紹介】4966:上村工業(景気敏感株)

ハイサーイ!うちなーんちゅです!(@utina-nntyu

今回の記事は

  • 今から高配当株投資を始めようと思っているんだけど…
  • ネット上にある情報が多すぎて何を参考にしていいか分からない
  • 銘柄分析する時間がないから、優良な個別銘柄の情報を教えて!

という”あなた”へ向けて、日本高配当株の個別銘柄について紹介・解説して行きます。

今回は、めっき用品製造、めっき用装置の加工などを手掛ける【上村工業】について解説します。

まず結論から言います。私の投資判断基準と照らし合わせると、、、

”上村工業”は

愛せる銘柄」です!

私は高配当株投資を始めて、3年で年間20万円を超える配当金を得ることができました。しかし3年前は、なにも分からない状態から始めて何度も失敗を繰り返し、勉強しながら現在の配当金を得られるようになっています。

そこでこの記事では、高配当株投資初心者でも迷わずに優良銘柄を選定することができます。「高配当株投資の基本」となる企業情報や株式指標を用いながら解説していきます。

この記事を読むことで、なぜ”上村工業”が愛せる銘柄なのか?。上村工業がどんな会社なのか。上村工業の企業業績や、私の投資基準を基にした投資を判断する時期などを知ることができます。

それでは早速解説していきます。

この記事がおすすめの人
  • ”上村工業”に投資をしようと考えている人
  • これから高配当株投資を始めたい・始める人
  • 高配当株で何に投資していいか分からない人
  • 時間に余裕がなく、銘柄分析ができない人
  • ”うちなーんちゅ”の投資基準を知りたい人

上村工業ってどんな会社?(2023年時点)

上村工業株式会社は、めっき用化学品・機械の研究、開発、製造、販売などの事業を軸としている会社。1848年(嘉永元年)に創業以来、「誠心を以って実行に徹底する」を経営の理念とし、社業は1915年(大正4年)にビジネス領域を「めっき」と決めてから今日まで頑なに守ってきている。

業種(セクター)・株式市場

  • 業種(セクター):化学
  • 株式市場:スタンダード市場

会社概要

  • 設立:1933年(昭和8年)12月3日
  • 資本金:1,336百万円
  • 社員数:単体:286名​ 連結:1,547名​(2022年3月末現在)

事業内容

  • めっき用化学品・機械の研究、開発、製造、販売など

うちなーんちゅの投資判断基準

うちなーんちゅ投資判断基準
  1. EPS:維持もしくは右肩上がり
  2. PER:15倍以下
  3. 配当金推移:右肩あがり
  4. 配当利回り:3.75%以上
  5. 配当性向:理想は30〜50%
  6. 営業利益率:理想は10%以上
  7. 自己資本比率:最低でも40%以上・80%以上は最高!
  8. その他:過去の配当利回りを見て、投資妙味が出てきたとき
うちなーんちゅ

上記の基準をもとに投資するかを決めています!!

上村工業の企業分析(2023年時点)

各企業の投資判断する指標を

【優:◎→3点】・【良:◯→2点】・【不可:×→1点】の3段階評価で評価しています

  • 愛せる銘柄:16点以上 
  • 保有を検討する銘柄:12〜15点 
  • 愛せない銘柄:12点以下

※私の個人的・独断的な見解なので参考になれば嬉しいです。

株価

株価は、2021年から右肩上がりで上昇し、2022年に過去10年で最高値をつけています。2023年に入ってからも上昇トレンドは継続しています。

上村工業は投資を行なっても良い銘柄なのか。また投資をするなら、いつ投資を検討する時期なのか。企業業績を踏まえて見ていきたいと思います。

うちなーんちゅ

企業の業績などを早速確認していきます!

四半期業績(経営成績に関する説明)

2023年3月期 第2四半期決算短信(2022年11月11日更新)

当社グループの主要市場であるエレクトロニクス市場におきましては、半導体の一部で供給不足の状態が続くものの、自動車の電動化、自動化やIoT、AI、5G等の技術の拡がりを背景に、半導体や電子部品の需要は引き続き高水準で推移しました。
このような状況の下、当社グループは、収益力の更なる向上を目指して、高付加価値製品の開発と提案並びに拡販活動に注力してまいりました。
この結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は421億5百万円(前年同四半期比27.5%増)、営業利益は75億49百万円(同21.3%増)、経常利益は82億58百万円(同25.9%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は59億78百万円(同31.6%増)となりました。

引用元:上村工業HP

EPS(1株あたりの純利益)

まずEPSとは、「Earnings Per Share」の略で、1株あたり純利益(当期利益や当期純利益など)ともいわれます。1株あたりの利益がどれだけあるのかを示すものです。

EPSは、当期純利益÷発行株式数の計算式で求めることができます。

引用元:バフェットコード

EPSに関しては、2014年から2022年までEPSは右肩上がりでとなっています。2023年にかけても、EPSは成長を予定しています。

第2四半期決算を確認すると、「半導体や電子部品の需要は引き続き高水準で推移しています。その結果、当第2四半期連結累計期間の売上高・営業利益・経常利益・親会社株主に帰属する四半期純利益は前年同期四半期と比べると増。」と記載されています。

利益面に関しては今の所問題なく、EPSは右肩上がりであるため「」と判断しました。

PER

PERとは「Price Earnings Ratio」の略で、株価が1株あたりの純利益(EPS)の何倍まで買われているか。

現在の株価が、その企業の利益と比べて、割高か割安かを判断するのに使われる指標です。

PERは、株価÷EPSの計算式で求めることができます。

引用元:バフェットコード

PERに関しては、現在PER10倍を推移しています。過去3年間の水準と照らし合わせると、PERは10倍以内が購入を検討する時期と考えています。

PERは15倍を下回っているため「」と判断しました。

配当金推移

引用元:バフェットコード

配当金推移のグラフを見ると、綺麗な右肩上がりとなっています。上村工業は1995年から2023年まで、約28年の連続非減配銘柄となります。

上村工業の配当政策では、総還元性向(50%)による安定した配当の実現と自己株式取得の機動的な実施をしていくと記載されており、今後も増配を含めた配当政策にはとても好感を持てる内容です。

今回、配当金推移は「」と判断しました。

配当利回り

配当利回りとは、株価に対する「配当金額の割合」を示す指標です。

配当利回りは、1株あたりの年間配当金÷株価×100(%)の計算式で求めることができます。

引用元:IRバンク

グラフでは2022年3月の配当利回りが2.2%と低い水準となっています。その他のサイトを確認すると、2023年1月現在では配当利回り2.8%まで上昇しています。

配当利回りが低くなっている理由として、2021年から株価が上昇していることが挙げられます。上村工業は28年連続非減配であり、ここ3年間も増配を行なっています。今後投資を検討するのであれば、配当利回りを含めご自身の投資タイミングを決めておきたいところです。

直近3年は、配当利回り3%を下回っているため、「×」と判断しました。

配当性向

配当性向とは、会社が税引後の利益である当期純利益のうち、どれだけを配当金の支払いに向けたかを示す指標です。

配当性向は、1株当たり配当額÷1株当たり当期純利益×100(%)の計算式で求めることができます。

引用元:IRバンク

配当性向は、過去10年間20〜30%を推移しています。現在の水準では、問題なく増配やその他の株主還元政策を実施できる水準だと考えています。

また配当性向は低め水準ですが、自己株式取得を含めた総還元性向は50%と設定しています。個人的には、配当だけではなく自己株式取得を含めた株主還元に積極的であるため、この水準でも特に不満はないです。

チェックポイントと照らし合わせると、配当性向は「」と判断しました。

営業利益率

営業利益率とは、効率良く稼げているか、すなわち「企業の稼ぐ力」みる指標となっています。

営業利益率は、営業利益÷売上高×100(%)の計算式で求めることができます。

引用元:バフェットコード

一般的に営業利益率が10%を超えると、稼ぐ力がすごいと言われます。

このグラフを見てみると、2018年から2022年にかけて営業利益率は20%付近を推移しています。2023年の営業利益率は17%となっており、申し分ない営業利益率ではないでしょうか。

補足になりますが、2022年と比べると2023年は営業利益率は低下が予測されています。この原因として第2四半期決算短信では、「売上高は前年度実績を上回りました。しかし機械部品不足の影響で製造原価が高騰したため、表面処理用機械事業でのセグメント利益は前年度実績を下回る結果となりました。」と記載されています。

元々上村工業は高い営業利益率ではありますが、今後の改善に期待して見ていきたいです。

チェックポイントと照らし合わせると、営業利益率は「」と判断しました。

自己資本比率

自己資本比率とは、総資本における自己資本の比率を指します。自己資本比率は、企業の財務の安全性を分析するために用いられる指標です。

一般的には、自己資本比率が高い方が財務健全性が企業と判断されます。

自己資本比率は、自己資本÷総資本×100(%)の計算式で求めることができます。

引用元:IRバンク

上村工業の場合、2022年では自己資本率は70%台となっています。今後も倒産のリスクは低く、配当金の増配なども安定的に行なってくれると思われます。

チェックポイントと照らし合わせると、自己資本比率は「」と判断しました。

株主還元政策

配当政策・自己株式取得

安定的な経営基盤の確保と株主資本利益率の向上を基本方針とした資本政策に取り組んでいます。連結総還元性向 50%(2022/5/13更新)、ROE 8.5%を目標。2022年3月期-2024年3月期の3年間で60億円規模の弾力的な自己株式取得を実施

  • 総還元性向による安定した配当の実現と自己株式取得の機動的な実施
  • 経済状況、財務状況等を総合的に勘案した弾力的な自己株式取得の実施
  • 将来の成長が見込まれる分野や地域、新たな技術取得、M&A、想定外の事態や自然災害に備えた内部留保の確保
引用元:上村工業HP

うちなーんちゅが購入を検討するポイント

わたくし、うちなーんちゅが”上村工業”を購入するポイントは、、、

うちなーんちゅ

ズバリ「利回り3%以上」です!!

過去の配当利回りの水準を確認すると、最も利回りが高かった時は3%でした。個人的には、この水準が購入を検討する位置付けとしています。

配当以外にも、自己株式取得など株主還元政策は好感を持てます。配当利回りが低い水準でも上記水準を満たすのであれば、積極的に買い増ししていきたいと思っています。

まとめ

  1. EPS(1株あたりの利益):◎
  2. PER:◎
  3. 配当金推移:◎
  4. 配当金利回り:◯
  5. 配当性向:◯
  6. 営業利益率:◎
  7. 自己資本率:◯

結果: ◎→4 ◯→3 ×→0 

合計:18/21点

  • 愛せる銘柄:16点以上 
  • 保有を検討する銘柄:12〜15点 
  • 愛せない銘柄:12点以下

以上の結果より、”上村工業”は私の投資基準に照らし合わせると「愛せる銘柄」となります。

上村工業は、「めっき」に必要な薬品、装置、液管理装置の3つすべてを手がけている業界でも数少ない企業です。

配当推移は、1995年から2023年までの28年連続非減配銘柄であります。リーマンショック時を乗り越えている企業なので、高配当株投資家にとってはぜひPFに組み入れたい銘柄になります。

ただ配当利回りが3%を下回っているため、購入を判断する利回りまで監視しておきたいと思います。

うちなーんちゅ

28年非減配はとても魅力的です!もう少し利回りが上がってほしいところです!

最後に、これから高配当株投資をはじめる”あなた”へ。投資は決して安全なものではなく、リスクを伴うものです。

しかしそのリスクを許容して高配当株投資をはじめることができれば、月1万円の”不労所得”も夢ではありません。

この記事を読んで、高配当株投資をはじめるきっかけになったらと思います。

これから高配当株投資をはじめる方向けに、おすすめ口座の紹介を別記事にまとめています。ぜひご覧ください。

うちなーんちゅ

最後まで読んでいただきありがとうございます!それでは次回の記事も”ユタクシウニゲーサビラ

※この記事では日本個別銘柄をご紹介しましたが、あらゆる意思決定、最終判断はご自身の責任において行われますようお願い致します。ご自身の資産運用等において、損害が発生した場合、筆者は一切責任を負いません。ご了承ください。