化学

【2023年:日本高配当銘柄紹介】4205:日本ゼオン(景気敏感株)

ハイサーイ!うちなーんちゅです!(@utina-nntyu

今回の記事は

  • 今から高配当株投資を始めようと思っているんだけど…
  • ネット上にある情報が多すぎて何を参考にしていいか分からない
  • 銘柄分析する時間がないから、優良な個別銘柄の情報を教えて!

という”あなた”へ向けて、日本高配当株の個別銘柄について紹介・解説して行きます。

今回は、自動車用タイヤなどの合成ゴムや高機能樹脂の製造・開発を中心に事業を行う【日本ゼオン】について解説します。

まず結論から言います。私の投資判断基準と照らし合わせると、、、

”日本ゼオン”は

愛せる銘柄」です!

私は高配当株投資を始めて、3年で年間20万円を超える配当金を得ることができました。しかし3年前は、なにも分からない状態から始めて何度も失敗を繰り返し、勉強しながら現在の配当金を得られるようになっています。

そこでこの記事では、高配当株投資初心者でも迷わずに優良銘柄を選定することができます。「高配当株投資の基本」となる企業情報や株式指標を用いながら解説していきます。

この記事を読むことで、なぜ”日本ゼオン”が愛せる銘柄なのか?。日本ゼオンがどんな会社なのか。日本ゼオンの企業業績や、私の投資基準を基にした投資を判断する時期などを知ることができます。

それでは早速解説していきます。

この記事がおすすめの人
  • ”日本ゼオン”に投資をしようと考えている人
  • これから高配当株投資を始めたい・始める人
  • 高配当株で何に投資していいか分からない人
  • 時間に余裕がなく、銘柄分析ができない人
  • ”うちなーんちゅ”の投資基準を知りたい人

日本ゼオンってどんな会社?(2023年時点)

日本ゼオン株式会社は、古河グループの化学メーカー。 塩化ビニル樹脂のメーカーとして古河グループ各社と米国B.F.グッドリッチ・ケミカル社の資本提携と技術で設立されたが、現在では合成ゴムや高機能樹脂の製造・開発をメインとしている。

業種(セクター)・株式市場

  • 業種(セクター):化学
  • 株式市場:プライム市場

会社概要

  • 設立:1950年4月12日
  • 資本金:242億11百万円(2022年3月末)
  • 社員数:連結 : 3,981名 単体 : 2,107名 (2022年3月末)

事業内容

  • エラストマー素材事業
  • 高機能材料事業(電池材料関連・化学品関連・トナー関連)

うちなーんちゅの投資判断基準

うちなーんちゅ投資判断基準
  1. EPS:維持もしくは右肩上がり
  2. PER:15倍以下
  3. 配当金推移:右肩あがり
  4. 配当利回り:3.75%以上
  5. 配当性向:理想は30〜50%
  6. 営業利益率:理想は10%以上
  7. 自己資本比率:最低でも40%以上・80%以上は最高!
  8. その他:過去の配当利回りを見て、投資妙味が出てきたとき
うちなーんちゅ

上記の基準をもとに投資するかを決めています!!

日本ゼオンの企業分析(2023年時点)

各企業の投資判断する指標を

【優:◎→3点】・【良:◯→2点】・【不可:×→1点】の3段階評価で評価しています

  • 愛せる銘柄:16点以上 
  • 保有を検討する銘柄:12〜15点 
  • 愛せない銘柄:12点以下

※私の個人的・独断的な見解なので参考になれば嬉しいです。

株価

株価は、2018年・2021年に高値をつけています。2022年から2023年にかけては、1200円〜1500円の中で推移しています。特に現在はボックス相場の中にいるので、購入するのであれば時期を見極めたいところです。

日本ゼオンは投資を行なっても良い銘柄なのか。また投資をするなら、いつ投資を検討する時期なのか。企業業績を踏まえて見ていきたいと思います。

うちなーんちゅ

企業の業績などを早速確認していきます!

四半期業績(経営成績に関する説明)

2023年3月期 第2四半期決算短信(2022年10月31日更新)

 当社グループはこのような環境のもとで、「ZΣ運動」による徹底したコスト削減や、生産革新活動に注力するとともに、エラストマー素材事業におきましては採算性の重視と生産・販売のグローバル展開、高機能材料事業におきましては付加価値の高い新製品の開発と事業拡大に取り組んでまいりました。
 以上の結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は1,974億17百万円となり、前年同期間に比べて183億42百万円の増収となりました。また、営業利益は201億84百万円と前年同期間に比べて47億66百万円の減益、経常利益は244億円と前年同期間に比べて21億78百万円の減益、親会社株主に帰属する四半期純利益は174億19百万円と前年同期間に比べて9億75百万円の減益となりました。

引用元:日本ゼオンHP

EPS(1株あたりの純利益)

まずEPSとは、「Earnings Per Share」の略で、1株あたり純利益(当期利益や当期純利益など)ともいわれます。1株あたりの利益がどれだけあるのかを示すものです。

EPSは、当期純利益÷発行株式数の計算式で求めることができます。

引用元:バフェットコード

EPSに関しては、2018年に一度低下しているもののその後は回復。2023年は2022年と比べると、僅かに低下が予想されています。

第2四半期決算を確認すると、合成ゴム関連では、全体の売上高、営業利益ともに前年同期間を上回っています。

しかしその他のエラストマー素材事業部門・高機能材料事業部門では、原料および燃料高騰の影響や販売が振るわなかったことにより、売上高、営業利益ともに前年同期間を下回っているとのことです。

利益面に関しては、長期的にみるとEPSは右肩上がりであるため「」と判断しました。

PER

PERとは「Price Earnings Ratio」の略で、株価が1株あたりの純利益(EPS)の何倍まで買われているか。

現在の株価が、その企業の利益と比べて、割高か割安かを判断するのに使われる指標です。

PERは、株価÷EPSの計算式で求めることができます。

引用元:バフェットコード

PERに関しては、現在PER10倍を推移しています。ここ一年はPERの上下動はなく、安定してPER10倍を推移しているのが見て取れます。

PERは15倍を下回っているため「」と判断しました。

配当金推移

引用元:バフェットコード

配当金推移のグラフを見ると、綺麗な右肩上がりとなっています。日本ゼオンは2010年から2023年まで、約13年の連続増配銘柄となります。

日本ゼオンの配当政策では、安定的に持続的な配当政策を継続(方針に変更なし)と記載されています。業績は低下することが予想されますが、今後も増配を含めた配当政策にはとても好感を持てる内容です。

今回、配当金推移は「」と判断しました。

配当利回り

配当利回りとは、株価に対する「配当金額の割合」を示す指標です。

配当利回りは、1株あたりの年間配当金÷株価×100(%)の計算式で求めることができます。

引用元:IRバンク

グラフでは2022年3月の配当利回りが2%と低い水準となっています。その他のサイトを確認すると、2023年1月現在では配当利回り2.7%まで上昇しています。

先ほど述べたように、ここ1年の株価は1200円〜1500円内で推移しています。もし購入を検討するのであれば、購入利回りを決めていた方が購入しやすいのではないでしょうか。

今回配当利回り3%を下回っているため、「×」と判断しました。

配当性向

配当性向とは、会社が税引後の利益である当期純利益のうち、どれだけを配当金の支払いに向けたかを示す指標です。

配当性向は、1株当たり配当額÷1株当たり当期純利益×100(%)の計算式で求めることができます。

引用元:IRバンク

配当性向は、過去10年間10〜20%を推移しています。日本ゼオンの配当政策では、安定的に持続的な配当政策を継続(方針に変更なし)と記載されています。現在の水準では、問題なく増配を実施できる水準だと考えています。

また日本ゼオンは、2021年度からの10年間で3,500億円の新規投資を計画しています。 新規投資による事業拡大を目指していることから、配当による株主還元ではなく事業を拡大することに重きを置いている印象です。

チェックポイントと照らし合わせると、配当性向は「」と判断しました。

営業利益率

営業利益率とは、効率良く稼げているか、すなわち「企業の稼ぐ力」みる指標となっています。

営業利益率は、営業利益÷売上高×100(%)の計算式で求めることができます。

引用元:バフェットコード

一般的に営業利益率が10%を超えると、稼ぐ力がすごいと言われます。

このグラフを見てみると、2014年から2022年にかけて営業利益率は10%付近を推移しています。2023年の営業利益率は10%となっており、営業利益率は高い水準を維持できています。

しかし第2四半期決算書のPLを確認すると、売上原価・販売費及び一般管理費が前年同期と比べると高くなっています。やはり原料および燃料高騰の影響や販売が振るわなかったことが、営業利益を減益させている原因と考えます。今後の改善に期待して見ていきたいです。

チェックポイントと照らし合わせると、営業利益率は「」と判断しました。

自己資本比率

自己資本比率とは、総資本における自己資本の比率を指します。自己資本比率は、企業の財務の安全性を分析するために用いられる指標です。

一般的には、自己資本比率が高い方が財務健全性が企業と判断されます。

自己資本比率は、自己資本÷総資本×100(%)の計算式で求めることができます。

引用元:IRバンク

日本ゼオンの場合、2022年では自己資本率は65%台となっています。今後も倒産のリスクは低く、配当金の増配なども安定的に行なってくれると思われます。

チェックポイントと照らし合わせると、自己資本比率は「」と判断しました。

株主還元政策

配当政策・自己株式取得

2030年の目標値として掲げた既存事業ROIC 9.0%、新規事業売上高+600億円を実現するために、2021年度からの10年間で3,500億円の新規投資を計画しています。 新規投資による事業拡大と、資本効率の両立に取り組み、継続的・安定的な株主還元を行っていきます

引用元:日本ゼオンHP

うちなーんちゅが購入を検討するポイント

わたくし、うちなーんちゅが”日本ゼオン”を購入するポイントは、、、

うちなーんちゅ

ズバリ「利回り3%以上」です!!

個人的には、この水準が購入を検討する位置付けとしています。

現在の段階では来期までは業績の低下が予想されているため、今後の決算短信などを確認しながら慎重に買い進めていきたい銘柄となります。

まとめ

企業分析

  1. EPS(1株あたりの利益):◎
  2. PER:◎
  3. 配当金推移:◎
  4. 配当金利回り:×
  5. 配当性向:◯
  6. 営業利益率:◎
  7. 自己資本率:◯

結果: ◎→4 ◯→2 ×→1 

合計:17/21点

  • 愛せる銘柄:16点以上 
  • 保有を検討する銘柄:12〜15点 
  • 愛せない銘柄:12点以下

以上の結果より、”日本ゼオン”は私の投資基準に照らし合わせると「愛せる銘柄」となります。

日本ゼオンは、タイヤなどの合成ゴムから電池材料・プラスチックと幅広い事業を手掛ける会社です。

配当利回りは低めですが、配当推移では2010年から2023まで13年連続増配を予定している銘柄となります。

2023年は売上高の増収を見込んでいるものの、エネルギー価格の高騰や原材料高等により営業利益・経常利益・当期純利益は減益予想です。

しかし決算資料・中期経営計画では、「安定的で持続的な配当政策を継続」と記載されています。業績自体はめちゃくちゃ悪くないため、今後も安定的に配当金を提供してくれると考えています。

うちなーんちゅ

配当利回り3%を超える水準で投資を検討したいです!

最後に、これから高配当株投資をはじめる”あなた”へ。投資は決して安全なものではなく、リスクを伴うものです。

しかしそのリスクを許容して高配当株投資をはじめることができれば、月1万円の”不労所得”も夢ではありません。

この記事を読んで、高配当株投資をはじめるきっかけになったらと思います。

これから高配当株投資をはじめる方向けに、おすすめ口座の紹介を別記事にまとめています。ぜひご覧ください。

うちなーんちゅ

最後まで読んでいただきありがとうございます!それでは次回の記事も”ユタクシウニゲーサビラ

※この記事では日本個別銘柄をご紹介しましたが、あらゆる意思決定、最終判断はご自身の責任において行われますようお願い致します。ご自身の資産運用等において、損害が発生した場合、筆者は一切責任を負いません。ご了承ください。