ハイサーイ!うちなーんちゅです!(@utina-nntyu)
今回の記事は
- 今から高配当株投資を始めようと思っているんだけど…
- ネット上にある情報が多すぎて何を参考にしていいか分からない
- 銘柄分析する時間がないから、優良な個別銘柄の情報を教えて!
という”あなた”へ向けて、日本高配当株の個別銘柄について紹介・解説して行きます。
今回は、フッ素化合物を中心とした高純度薬品事業を主力事業としており、フッ素高度純度薬品で世界シェアの8割を誇る【ステラケミファ】について解説します。
まず結論から言います。私の投資判断基準と照らし合わせると、、、
”ステラケミファ”は
「愛せる銘柄」です!
私は高配当株投資を始めて、3年で年間20万円を超える配当金を得ることができました。しかし3年前は、なにも分からない状態から始めて何度も失敗を繰り返し、勉強しながら現在の配当金を得られるようになっています。
そこでこの記事では、高配当株投資初心者でも迷わずに優良銘柄を選定することができます。「高配当株投資の基本」となる企業情報や株式指標を用いながら解説していきます。
この記事を読むことで、なぜ”ステラケミファ”が愛せる銘柄なのか?。ステラケミファがどんな会社なのか。ステラケミファの企業業績や、私の投資基準を基にした投資を判断する時期などを知ることができます。
それでは早速解説していきます。
- ”ステラケミファ”に投資をしようと考えている人
- これから高配当株投資を始めたい・始める人
- 高配当株で何に投資していいか分からない人
- 時間に余裕がなく、銘柄分析ができない人
- ”うちなーんちゅ”の投資基準を知りたい人
ステラケミファってどんな会社?(2023年時点)

ステラケミファ株式会社は、高純度薬品を製造販売する化学メーカーです。フッ素化合物を中心とした高純度薬品事業を主力事業としており、現在は半導体・液晶ディスプレイ製造用フッ化水素酸、リチウムイオン二次電池用添加剤などの高品質製品を主軸にしている。
業種(セクター)・株式市場
- 業種(セクター):化学
- 株式市場:プライム市場
会社概要
- 創業:1916(大正5)年2月1日
- 設立:1944(昭和19)年2月1日
- 資本金:48億2978万2512円
事業内容
- 高純度薬品事業
- 運輸事業
うちなーんちゅの投資判断基準
- EPS:維持もしくは右肩上がり
- PER:15倍以下
- 配当金推移:右肩あがり
- 配当利回り:3.75%以上
- 配当性向:理想は30〜50%
- 営業利益率:理想は10%以上
- 自己資本比率:最低でも40%以上・80%以上は最高!
- その他:過去の配当利回りを見て、投資妙味が出てきたとき
上記の基準をもとに投資するかを決めています!!
ステラケミファの企業分析(2023年時点)

各企業の投資判断する指標を
【優:◎→3点】・【良:◯→2点】・【不可:×→1点】の3段階評価で評価しています
- 愛せる銘柄:16点以上
- 保有を検討する銘柄:12〜15点
- 愛せない銘柄:12点以下
※私の個人的・独断的な見解なので参考になれば嬉しいです。
株価

株価は、2500円から3000円のボックス相場で動いており、現在のところ急激な価格変動はありません。
ステラケミファは投資を行なっても良い銘柄なのか。また投資をするなら、いつ投資を検討する時期なのか。企業業績を踏まえて見ていきたいと思います。
企業の業績などを早速確認していきます!
四半期業績(経営成績に関する説明)
2023年3月期 第2四半期決算短信(2022年11月14日更新)
当第2四半期連結累計期間の業績におきましては、 半導体部門について、国内・海外向けともに販売が堅調に推移したことに加え、販売価格が上昇した結果、売上高は196億18百万円(前年同期比8.3%増)となりました。
利益面におきましては、 半導体部門の出荷量が増加したものの、主要原材料の無水フッ酸価格が中国市場の需給等の影響や円安進行により前年同期に比べ高騰した結果、営業利益は22億45百万円 (同8.3%減)となりました。
一方で、持分法適用関連会社である衢州北斗星化学新材料有限公司が販売しているリチウムイオン二次電池用電解質について、中国国内の市場価格高騰にともない販売価格が上昇したことにより同社の経営成績が好調に推移し、 持分法による投資利益を計上した結果、経常利益は30億28百万円(同16.9%増)となりました。
また、非上場有価証券の売却による投資有価証券売却益を特別利益に計上したため、親会社株主に帰属する四半期純利益は30億22百万円 (同62.2%増)となりました。
引用元:ステラケミファHP
EPS(1株あたりの純利益)
まずEPSとは、「Earnings Per Share」の略で、1株あたり純利益(当期利益や当期純利益など)ともいわれます。1株あたりの利益がどれだけあるのかを示すものです。
EPSは、当期純利益÷発行株式数の計算式で求めることができます。
引用元:バフェットコード
- 右肩上がり:◎
- 横ばい:◯
- 右肩下がり:×
EPSに関しては、上下動を繰り返しており、2023年は低下が予想されています。
第1・第2四半期決算を確認すると、前年同期との比較では四半期純利益・1株当たり四半期純利益は増えていることが確認されます。第3四半期決算以降の決算内容の確認が必要です。
今回EPSは「◯」と判断しました。
PER
PERとは「Price Earnings Ratio」の略で、株価が1株あたりの純利益(EPS)の何倍まで買われているか。
現在の株価が、その企業の利益と比べて、割高か割安かを判断するのに使われる指標です。
PERは、株価÷EPSの計算式で求めることができます。

- RER15倍以下:◎
- PER15〜20倍:◯
- PER20倍以上:×
PER20倍を超えると割高と判断します。私の場合上記の数値が判断材料となっています。
PERに関しては、現在PER10倍以下を推移しています。ここ一年はPERの上下動はなく、安定してPER10倍下回って推移しているのが見て取れます。
現在のところPERは15倍を下回っているため「◎」と判断しました。
配当金推移
引用元:バフェットコード
- 右肩上がり:◎
- 横ばい:◯
- 右肩下がり、減配がある:×
配当推移に関しては、2002年から2023年まで21年連続非減配の銘柄となります。配当利回りは2.4%と低めとなっていますが、株主還元の姿勢には好感が持てます。
ステラケミファの配当政策では、安定的かつ継続的に配当を実施することを基本方針としています。リーマンショック・コロナショックを乗り越え、21年連続非減配も達成しているため、今後も継続的に配当を出し続けてくれる銘柄ではないでしょうか。
今回、配当金推移は右肩あがりであるため「◎」と判断しました。
配当利回り
配当利回りとは、株価に対する「配当金額の割合」を示す指標です。
配当利回りは、1株あたりの年間配当金÷株価×100(%)の計算式で求めることができます。
引用元:IRバンク
- 配当利回り3.75%以上:◎
- 配当利回り3.0〜3.75%:◯
- 配当利回り3.0%以下:×
グラフでは2022年3月の配当利回りが2.3%と低い水準となっています。その他のサイトを確認すると、2023年1月現在は配当利回り2.3%を維持しています。
現在の株価は2400円を推移しており、2022年から2023年にかけても株価は堅調です。今後株価・増配のシナリオを描けるのであれば、現在の水準で購入もアリではないかと考えます。
今回配当利回り3%を下回っているため、「×」と判断しました。
配当性向
配当性向とは、会社が税引後の利益である当期純利益のうち、どれだけを配当金の支払いに向けたかを示す指標です。
配当性向は、1株当たり配当額÷1株当たり当期純利益×100(%)の計算式で求めることができます。
引用元:IRバンク
- 配当性向30〜60%:◎
- 配当性向0〜20%:◯
- 配当性向70%以上:×
配当性向は、過去10年間10〜30%を推移しています。現在の水準では、問題なく増配を実施できる水準だと考えています。
ステラケミファの株主還元政策では、内部留保金は設備投資および研究開発投資等に充当し、今後の事業展開に積極的に活用し、企業価値を高めるよう努力する。と記載されています。配当に重きを置くよりも、事業拡大で企業価値を高め株価で還元する姿勢の方が強いのではないでしょうか。
チェックポイントと照らし合わせると、配当性向は「◯」と判断しました。
営業利益率
営業利益率とは、効率良く稼げているか、すなわち「企業の稼ぐ力」みる指標となっています。
営業利益率は、営業利益÷売上高×100(%)の計算式で求めることができます。
引用元:バフェットコード
- 営業利益率10%以上:◎
- 営業利益率6〜9%:◯
- 営業利益率5%以下:×
一般的に営業利益率が10%を超えると、稼ぐ力がすごいと言われます。
このグラフを見てみると、2023年の予想では、営業利益率は10%を超えています。
2022年と比べると営業利益率は維持〜低下が予想されています。損益計算書(P/L)を確認すると、前年同期と比べて売上原価が増えていることが確認できます。
この要因としては、半導体部門の出荷量が増加したものの、主要原材料の無水フッ酸価格が中国市場の需給等の影響や円安進行により前年同期に比べ高騰した結果、営業利益が減益。と記載がありました。
今後もしっかりと決算を確認していきたいところです。
チェックポイントと照らし合わせると、営業利益率は「◎」と判断しました。
自己資本比率
自己資本比率とは、総資本における自己資本の比率を指します。自己資本比率は、企業の財務の安全性を分析するために用いられる指標です。
一般的には、自己資本比率が高い方が財務健全性が高い企業と判断されます。
自己資本比率は、自己資本÷総資本×100(%)の計算式で求めることができます。
引用元:IRバンク
- 自己資本比率80%以上:◎
- 自己資本比率40〜70%:◯
- 自己資本比率40%以下:×
ステラケミファの場合、2022年では自己資本率は74%台となっています。B/Sを確認すると、純資産の部で利益過剰金が前年度同期よりも着実に増えています。今後も倒産のリスクは低いと思われます。
チェックポイントと照らし合わせると、自己資本比率は「○」と判断しました。
株主還元政策

配当政策・自己株式取得
配当政策:配当については、財務状況および利益水準等を総合的に勘案したうえで、安定的かつ継続的に配当を実施することを基本方針としています。内部留保金は設備投資および研究開発投資等に充当し、今後の事業展開に積極的に活用し、企業価値を高めるよう努力いたします。
自己株式取得:2023年3月期、50万株、17億円を上限とする自己株式取得を実施中
引用元:ステラケミファHP
うちなーんちゅが購入を検討するポイント

わたくし、うちなーんちゅが”ステラケミファ”を購入するポイントは、、、
ズバリ「利回り3%以上」です!!
個人的には、この水準が購入を検討する位置付けとしています。高配当株投資としては、利回りが低いため投資妙味に欠ける銘柄となります。
監視銘柄としてチェックしていきながら、上記配当利回りを超えるのであれば購入を検討したいと思います。
まとめ

- EPS(1株あたりの利益):○
- PER:◎
- 配当金推移:◎
- 配当金利回り:×
- 配当性向:◯
- 営業利益率:◎
- 自己資本率:◯

結果: ◎→3 ◯→3 ×→1
合計:16/21点
- 愛せる銘柄:16点以上
- 保有を検討する銘柄:12〜15点
- 愛せない銘柄:12点以下
以上の結果より、”ステラケミファ”は私の投資基準に照らし合わせると「愛せる銘柄」となります。
ステラケミファは、フッ素高純度薬品で世界シェア8割を有している会社となります。
配当推移に関しては、2002年から2023年まで21年連続非減配の銘柄となります。配当利回りは2.4%と低めとなっていますが、株主還元の姿勢には好感が持てます。
業績を確認すると、主要原材料の無水フッ酸価格が中国市場の需給等の影響や円安進行により、前年同期に比べ高騰した結果、営業利益が減益と記載されています。
半導体市場の今後の動向に注目が必要ですが、株主還元政策などを確認する限りでは株主還元を安定的に行なってくれる銘柄と判断しました。
ステラケミファは、配当よりも事業拡大による株価上昇を主に株主還元としている銘柄ですね!
最後に、これから高配当株投資をはじめる”あなた”へ。投資は決して安全なものではなく、リスクを伴うものです。
しかしそのリスクを許容して高配当株投資をはじめることができれば、月1万円の”不労所得”も夢ではありません。
この記事を読んで、高配当株投資をはじめるきっかけになったらと思います。
これから高配当株投資をはじめる方向けに、おすすめ口座の紹介を別記事にまとめています。ぜひご覧ください。
最後まで読んでいただきありがとうございます!それでは次回の記事も”ユタクシウニゲーサビラ
※この記事では日本個別銘柄をご紹介しましたが、あらゆる意思決定、最終判断はご自身の責任において行われますようお願い致します。ご自身の資産運用等において、損害が発生した場合、筆者は一切責任を負いません。ご了承ください。