ハイサーイ!うちなーんちゅです!(@utina-nntyu)
今回の記事は
- 今から高配当株投資を始めようと思っているんだけど…
- ネット上にある情報が多すぎて何を参考にしていいか分からない
- 銘柄分析する時間がないから、優良な個別銘柄の情報を教えて!
という”あなた”へ向けて、日本高配当株の個別銘柄について紹介・解説して行きます。
今回は、化粧品用原料・医薬品原料・工業用原料といった幅広い分野で事業を展開している。【日本精化】について解説します。
まず結論から言います。私の投資判断基準と照らし合わせると、、、
”日本精化”は
「愛せる銘柄」です!
私は高配当株投資を始めて、3年で年間20万円を超える配当金を得ることができました。しかし3年前は、なにも分からない状態から始めて何度も失敗を繰り返し、勉強しながら現在の配当金を得られるようになっています。
そこでこの記事では、高配当株投資初心者でも迷わずに優良銘柄を選定することができます。「高配当株投資の基本」となる企業情報や株式指標を用いながら解説していきます。
この記事を読むことで、なぜ”日本精化”が愛せる銘柄なのか?。日本精化がどんな会社なのか。日本精化の企業業績や、私の投資基準を基にした投資を判断する時期などを知ることができます。
それでは早速解説していきます。
- ”日本精化”に投資をしようと考えている人
- これから高配当株投資を始めたい・始める人
- 高配当株で何に投資していいか分からない人
- 時間に余裕がなく、銘柄分析ができない人
- ”うちなーんちゅ”の投資基準を知りたい人
日本精化ってどんな会社?(2023年時点)

日本精化は、スキンケア、メイクアップ、ヘアケア等の各種製品で使用されている人にやさしく環境にも配慮した化粧品用原料をはじめ、健康と利便性の向上を図る医薬品原料、身近な生活用品だけでなく電子材料や高機能樹脂などにも使用される工業用原料といった幅広い分野で事業を展開している。
業種(セクター)・株式市場
- 業種(セクター):化学
- 株式市場:プライム市場
会社概要
- 設立:大正7年(1918年)2月
- 資本金:59億3322万円
- 社員数:370名(グループ全体684名)
事業内容
- 精密化学品の製造販売
- 香粧品の製造販売
- 工業用化学品の製造販売
- 不動産の賃貸
うちなーんちゅの投資判断基準
- EPS:維持もしくは右肩上がり
- PER:15倍以下
- 配当金推移:右肩あがり
- 配当利回り:3.75%以上
- 配当性向:理想は30〜50%
- 営業利益率:理想は10%以上
- 自己資本比率:最低でも40%以上・80%以上は最高!
- その他:過去の配当利回りを見て、投資妙味が出てきたとき
上記の基準をもとに投資するかを決めています!!
日本精化の企業分析(2023年時点)

各企業の投資判断する指標を
【優:◎→3点】・【良:◯→2点】・【不可:×→1点】の3段階評価で評価しています
- 愛せる銘柄:16点以上
- 保有を検討する銘柄:12〜15点
- 愛せない銘柄:12点以下
※私の個人的・独断的な見解なので参考になれば嬉しいです。
株価

株価は、2020年から右肩上がりで上昇しています。現在は2400円付近で推移しており、2022年につけた最高値に近づいてきています。
日本精化は投資を行なっても良い銘柄なのか。また投資をするなら、いつ投資を検討する時期なのか。企業業績を踏まえて見ていきたいと思います。
企業の業績などを早速確認していきます!
四半期業績(経営成績に関する説明)
2023年3月期 第2四半期決算短信(2022年10月28日更新)
当社グループは経営基盤の更なる強化に取り組むとともに、収益拡大に貢献する製品開発とその拡販に努めてまいりました。
引用元:日本精化HP
この結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は186億7千7百万円(前年同四半期比15.2%増)となりました。利益面は営業利益27億2千7百万円(同14.2%増)、経常利益29億5百万円(同15.4%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益19億5千6百万円(同15.2%増)となりました。
EPS(1株あたりの純利益)
まずEPSとは、「Earnings Per Share」の略で、1株あたり純利益(当期利益や当期純利益など)ともいわれます。1株あたりの利益がどれだけあるのかを示すものです。
EPSは、当期純利益÷発行株式数の計算式で求めることができます。
引用元:バフェットコード
- 右肩上がり:◎
- 横ばい:◯
- 右肩下がり:×
EPSに関しては、2013年から綺麗な右肩上がりで成長しています。
第2四半期決算を確認すると、工業用製品事業である化粧品用原料、売上高・営業利益が増加しているとのこと。
しかし家庭用製品事業においては、新型コロナウイルスのワクチン接種の進展により感染状況が落ち着き、感染症対策製品への法人需要が低下した状況で推移したことで環境衛生分野の販売が減少しています。この結果、売上高・営業利益は減益となっています。
長期的にみるとEPSは右肩上がりであるため「◎」と判断しました。
PER
PERとは「Price Earnings Ratio」の略で、株価が1株あたりの純利益(EPS)の何倍まで買われているか。
現在の株価が、その企業の利益と比べて、割高か割安かを判断するのに使われる指標です。
PERは、株価÷EPSの計算式で求めることができます。

- RER15倍以下:◎
- PER15〜20倍:◯
- PER20倍以上:×
PER20倍を超えると割高と判断します。私の場合上記の数値が判断材料となっています。
PERに関しては、現在PER15倍を推移しています。ここ一年はPERの上下動はなく、安定してPER15倍を推移しているのが見て取れます。
過去の推移から見ると、PER15倍以下が購入を検討する水準ではないかと考えています。
現在のところPERは15倍を下回っているため「◎」と判断しました。
配当金推移
引用元:バフェットコード
- 右肩上がり:◎
- 横ばい:◯
- 右肩下がり、減配がある:×
配当金推移のグラフを見ると、綺麗な右肩上がりとなっています。日本精化は2013年から2023年まで、約10年の非減配銘柄となります。
今回、配当金推移は右肩あがりであるため「◎」と判断しました。
配当利回り
配当利回りとは、株価に対する「配当金額の割合」を示す指標です。
配当利回りは、1株あたりの年間配当金÷株価×100(%)の計算式で求めることができます。
引用元:IRバンク
- 配当利回り3.75%以上:◎
- 配当利回り3.0〜3.75%:◯
- 配当利回り3.0%以下:×
グラフでは2022年3月の配当利回りが2.4%と低い水準となっています。その他のサイトを確認すると、2023年1月現在では配当利回り2.3%まで低下しています。
現在株価の上昇もあり、非常に投資タイミングは難しいです。今後株価・増配のシナリオを描けるのであれば、現在の水準で購入もアリではないかと考えます。
今回配当利回り3%を下回っているため、「×」と判断しました。
配当性向
配当性向とは、会社が税引後の利益である当期純利益のうち、どれだけを配当金の支払いに向けたかを示す指標です。
配当性向は、1株当たり配当額÷1株当たり当期純利益×100(%)の計算式で求めることができます。
引用元:IRバンク
- 配当性向30〜60%:◎
- 配当性向0〜20%:◯
- 配当性向70%以上:×
配当性向は、過去10年間30〜40%を推移しています。現在の水準では、問題なく増配を実施できる水準だと考えています。
日本精化では、「医薬用リン脂質」が用いられるナノ医療分野の今後の大きな成長を見込み、積極的に設備投資を推進していくと記載されています。配当だけではなく、事業拡大にも積極的な企業ということが確認できます。
チェックポイントと照らし合わせると、配当性向は「◎」と判断しました。
営業利益率
営業利益率とは、効率良く稼げているか、すなわち「企業の稼ぐ力」みる指標となっています。
営業利益率は、営業利益÷売上高×100(%)の計算式で求めることができます。
引用元:バフェットコード
- 営業利益率10%以上:◎
- 営業利益率6〜9%:◯
- 営業利益率5%以下:×
一般的に営業利益率が10%を超えると、稼ぐ力がすごいと言われます。
このグラフを見てみると、2013年から2022年にかけて営業利益率は右肩上がりで推移しています。2023年の営業利益率は14%となっており、営業利益率は高い水準を維持できています。
先述したように家庭用製品事業で利益改善が行うことが出来るのであれば、今後更なる営業利益率の向上が見込めると考えます。日本精化の今後の改善に期待しています。
チェックポイントと照らし合わせると、営業利益率は「◎」と判断しました。
自己資本比率
自己資本比率とは、総資本における自己資本の比率を指します。自己資本比率は、企業の財務の安全性を分析するために用いられる指標です。
一般的には、自己資本比率が高い方が財務健全性が高い企業と判断されます。
自己資本比率は、自己資本÷総資本×100(%)の計算式で求めることができます。
引用元:IRバンク
- 自己資本比率80%以上:◎
- 自己資本比率40〜70%:◯
- 自己資本比率40%以下:×
日本精化の場合、2022年では自己資本率は75%台となっています。B/Sを確認すると、純資産の部で利益過剰金が前年度同期よりも着実に増えています。今後も倒産のリスクは低く、配当金の増配なども安定的に行なってくれると思われます。
チェックポイントと照らし合わせると、自己資本比率は「○」と判断しました。
株主還元政策

配当政策・自己株式取得
当社は、株主価値の増大を図ることを基本方針とし、株主の皆様への利益還元を重要な課題のひとつと考えております。株主還元につきましてはDOE(連結純資産配当率)3.0%を目安とし、配当水準の向上と安定化を目指します。
内部留保資金については、大規模災害や感染症の蔓延など不測の事態への備えとして確保しつつ、新製品の開発、生産能力の増強、デジタル化及びサステナビリティの推進など、さらなる成長に向けた基盤構築を推進する為有効に投資していく方針であります。これらの投資が将来、収益の向上をもたらし、株主の皆様への利益還元に繋がるものと確信しております。
引用元:EDINET
うちなーんちゅが購入を検討するポイント

わたくし、うちなーんちゅが”日本精化”を購入するポイントは、、、
ズバリ「利回り3%以上」です!!
個人的には、この水準が購入を検討する位置付けとしています。現在は、株価の上昇により投資妙味に欠ける銘柄となります。
業績は右肩上がりで成長しており、監視銘柄としてチェックしていきながら、上記配当利回りを超えるのであれば購入を検討したいと思います。
まとめ

- EPS(1株あたりの利益):◎
- PER:◎
- 配当金推移:◎
- 配当金利回り:×
- 配当性向:◎
- 営業利益率:◎
- 自己資本率:◯

結果: ◎→5 ◯→1 ×→1
合計:18/21点
- 愛せる銘柄:16点以上
- 保有を検討する銘柄:12〜15点
- 愛せない銘柄:12点以下
以上の結果より、”日本精化”は私の投資基準に照らし合わせると「愛せる銘柄」となります。
日本精化株式会社は、医薬品から工業用化学品まで様々な分野で使用される化学品を製造する企業です。
業績では工業製品は増収・増益であり、売上高・営業利益ともに過去最高を更新しています。しかし2022年度下期は、原材料のコスト増・新工場立ち上げのコスト増で減益を予想しています。
配当推移に関しては、2013年から2023年まで10年連続非減配の銘柄となります。配当利回りは2.3%と低めですが、今後増配や株価下落により配当利回りが上昇するのであれば、投資を検討したい銘柄になります。
配当利回りは低いですが、業績・企業指標は申し分ない銘柄です!
最後に、これから高配当株投資をはじめる”あなた”へ。投資は決して安全なものではなく、リスクを伴うものです。
しかしそのリスクを許容して高配当株投資をはじめることができれば、月1万円の”不労所得”も夢ではありません。
この記事を読んで、高配当株投資をはじめるきっかけになったらと思います。
これから高配当株投資をはじめる方向けに、おすすめ口座の紹介を別記事にまとめています。ぜひご覧ください。
最後まで読んでいただきありがとうございます!それでは次回の記事も”ユタクシウニゲーサビラ
※この記事では日本個別銘柄をご紹介しましたが、あらゆる意思決定、最終判断はご自身の責任において行われますようお願い致します。ご自身の資産運用等において、損害が発生した場合、筆者は一切責任を負いません。ご了承ください。