ハイサーイ!うちなーんちゅです!(@utina-nntyu)
今回の記事は
- 今から高配当株投資を始めようと思っているんだけど…
- ネット上にある情報が多すぎて何を参考にしていいか分からない
- 銘柄分析する時間がないから、優良な個別銘柄の情報を教えて!
という”あなた”へ向けて、日本高配当株の個別銘柄について紹介・解説して行きます。
今回は、半導体フォトレジスト世界大手の【東京応化工業】について解説します。
まず結論から言います。私の投資判断基準と照らし合わせると、、、
”東京応化工業”は
「愛せる銘柄」です!
私は高配当株投資を始めて、3年で年間20万円を超える配当金を得ることができました。しかし3年前は、なにも分からない状態から始めて何度も失敗を繰り返し、勉強しながら現在の配当金を得られるようになっています。
そこでこの記事では、高配当株投資初心者でも迷わずに優良銘柄を選定することができます。「高配当株投資の基本」となる企業情報や株式指標を用いながら解説していきます。
この記事を読むことで、なぜ”東京応化工業”が愛せる銘柄なのか?。東京応化工業がどんな会社なのか。東京応化工業の企業業績や、私の投資基準を基にした投資を判断する時期などを知ることができます。
それでは早速解説していきます。
- ”東京応化工業”に投資をしようと考えている人
- これから高配当株投資を始めたい・始める人
- 高配当株で何に投資していいか分からない人
- 時間に余裕がなく、銘柄分析ができない人
- ”うちなーんちゅ”の投資基準を知りたい人
東京応化工業ってどんな会社?(2023年時点)

東京応化工業株式会社は、半導体やディスプレイの製造に必要なフォトレジストなどの化学薬品、製造装置を提供している会社。”半導体フォトレジスト”では世界大手。
業種(セクター)・株式市場
- 業種(セクター):化学
- 株式市場:プライム市場
会社概要
- 設立日:1940年(昭和15年)10月25日
- 資本金:146億4,044万8千円(2021年12月31日現在)
- 社員数:1,816名(連結/2021年12月31日現在)
事業内容
- 半導体・ディスプレイ等のフォトリソグラフィプロセスで用いられる感光性樹脂(フォトレジスト)・高純度化学薬品を中心とした製造材料
- 半導体用・ディスプレイ用製造装置などの各種プロセス機器
- その他無機・有機化学薬品等の製造・販売
うちなーんちゅの投資判断基準
- EPS:維持もしくは右肩上がり
- PER:15倍以下
- 配当金推移:右肩あがり
- 配当利回り:3.75%以上
- 配当性向:理想は30〜50%
- 営業利益率:理想は10%以上
- 自己資本比率:最低でも40%以上・80%以上は最高!
- その他:過去の配当利回りを見て、投資妙味が出てきたとき
上記の基準をもとに投資するかを決めています!!
東京応化工業の企業分析(2023年時点)

各企業の投資判断する指標を
【優:◎→3点】・【良:◯→2点】・【不可:×→1点】の3段階評価で評価しています
- 愛せる銘柄:16点以上
- 保有を検討する銘柄:12〜15点
- 愛せない銘柄:12点以下
※私の個人的・独断的な見解なので参考になれば嬉しいです。
株価

株価は、2020年から上昇し2021年に8000円の高値をつけています。2022年から2023年にかけては、6000円〜8000円のボックス相場となっています。
2020年の株価高騰については、コロナショックによるテレワークの増加やクラウドサービス利用の拡大等により、パソコンやデータサーバー向けの半導体需要が高まったことが挙げらます。
果たして企業の業績などはどうなっているのか?早速確認していきます!
四半期業績(経営成績に関する説明)
2023年3月期第3四半期決算短信(2022年11月10日更新)
当第3四半期連結累計期間における売上高は1,304億63百万円(前年同期比29.8%増)、営業利益は226億65百万円(同50.2%増)、経常利益は235億72百万円(同50.2%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は152億15百万円(同47.0%増)となりました。
引用元:東京応化工業HP
EPS(1株あたりの純利益)
まずEPSとは、「Earnings Per Share」の略で、1株あたり純利益(当期利益や当期純利益など)ともいわれます。1株あたりの利益がどれだけあるのかを示すものです。
EPSは、当期純利益÷発行株式数の計算式で求めることができます。
引用元:バフェットコード
- 右肩上がり:◎
- 横ばい:◯
- 右肩下がり:×
EPSに関しては、2013年から2019年までEPSの成長率は低調でしたが、2020年からは急拡大。これは先述したように、パソコンやデータサーバー向けの半導体需要が高まり、売上が伸びたことにより当期純利益が増えたことが要因として挙げられます。
第3四半期決算を確認しても、売上高・営業利益・経常利益・親株主に帰属する四半期純利益は増加しています。
EPSに関しては、「◎」と判断しました。
PER
PERとは「Price Earnings Ratio」の略で、株価が1株あたりの純利益(EPS)の何倍まで買われているか。
現在の株価が、その企業の利益と比べて、割高か割安かを判断するのに使われる指標です。
PERは、株価÷EPSの計算式で求めることができます。

- RER15倍以下:◎
- PER15〜20倍:◯
- PER20倍以上:×
PER20倍を超えると割高と判断します。私の場合上記の数値が判断材料となっています。
PERに関しては、2020年にPER40倍をつけてから下落基調です。2023年現在では、PER10倍付近を推移しています。株価と照らし合わせても、半導体バブルが収まり業績が株価に追いついたと捉えています。
過去の水準と照らし合わせると、現在のPERは”格安”水準でありますが、もう少し様子を見たいところです。
PERは15倍を下回っているため「◎」と判断しました。
配当金推移
引用元:バフェットコード
- 右肩上がり:◎
- 横ばい:◯
- 右肩下がり、減配がある:×
配当金推移のグラフを見ると、綺麗な右肩上がりとなっています。東京応化工業は2010年から2022年まで、約12年の連続非減配銘柄となります。
業績が低調だった時も、配当金を維持〜増配している姿勢はとても好感が持てます。今後の配当政策にも期待しております。
今回、配当金推移は「◎」と判断しました。
配当利回り
配当利回りとは、株価に対する「配当金額の割合」を示す指標です。
配当利回りは、1株あたりの年間配当金÷株価×100(%)の計算式で求めることができます。
引用元:IRバンク
- 配当利回り3.75%以上:◎
- 配当利回り3.0〜3.75%:◯
- 配当利回り3.0%以下:×
グラフは2021年3月と古いデータとなっています。HPや他のサイトを確認すると、2023年1月現在の配当利回りは2.6%となっています。
配当利回りは3%を下回っており、投資するには低めの水準となっています。しかし今後の増配などを加味すると、後々高配当株化する可能性もあります。今後の動向に注目していきたいと思います。
直近3年は、配当利回り3%を下回っているため、「×」と判断しました。
配当性向
配当性向とは、会社が税引後の利益である当期純利益のうち、どれだけを配当金の支払いに向けたかを示す指標です。
配当性向は、1株当たり配当額÷1株当たり当期純利益×100(%)の計算式で求めることができます。
引用元:IRバンク
- 配当性向30〜60%:◎
- 配当性向0〜20%:◯
- 配当性向70%以上:×
配当性向は、過去10年間30〜60%を推移しています。2019年に配当性向90%を記録していますが、その後は30%台まで低下しています。
現在のパーセンテージでは、減配の可能性は低いと考えています。しかし売上の大部分が素材材料であるため、今後の景気によって業績はかなり左右されます。四半期毎の決算をしっかり確認していきましょう。
チェックポイントと照らし合わせると、配当性向は「◎」と判断しました。
営業利益率
営業利益率とは、効率良く稼げているか、すなわち「企業の稼ぐ力」みる指標となっています。
営業利益率は、営業利益÷売上高×100(%)の計算式で求めることができます。
引用元:バフェットコード
- 営業利益率10%以上:◎
- 営業利益率6〜9%:◯
- 営業利益率5%以下:×
一般的に営業利益率が10%を超えると、稼ぐ力がすごいと言われます。
このグラフを見てみると、2015年から2019年にかけて営業利益率は低下傾向でした。半導体の需要が高まった2020年からは営業利益が改善し、2022年の営業利益率は17%越えとなっています。
東京応化工業は半導体フォトレジスト世界大手ですが、2023年の半導体市場の動向により利益も左右されるため注意していきましょう。
チェックポイントと照らし合わせると、営業利益率は「◎」と判断しました。
自己資本比率
自己資本比率とは、総資本における自己資本の比率を指します。自己資本比率は、企業の財務の安全性を分析するために用いられる指標です。
一般的には、自己資本比率が高い方が財務健全性が高い企業と判断されます。
自己資本比率は、自己資本÷総資本×100(%)の計算式で求めることができます。
引用元:IRバンク
- 自己資本比率80%以上:◎
- 自己資本比率40〜70%:◯
- 自己資本比率40%以下:×
東京応化工業の場合、2021年では自己資本率は70%台となっています。HPを確認すると2022年12月時点では、自己資本比率75%を保っています。現在の自己資本比率では、今後も倒産のリスクは低く、配当金の増配なども安定的に行なってくれる水準ではないかと思われます。
チェックポイントと照らし合わせると、自己資本比率は「◯」と判断しました。
株主還元政策

配当政策・自己株式取得
配当政策:当期末の配当分より、株主の皆様への安定的かつ継続的な利益還元のため、DOE(連結純資産配当率)3.5%から4.0%を目処とする配当方針に変更いたしました。この方針に基づき、当期末の普通配当につきましては、当初予想から32円増配し94円としました。このことにより年間配当金は、第2四半期末配当金62円と合わせ1株につき156円としました。
引用元:東京応化工業株式会社HP
うちなーんちゅが購入を検討するポイント

わたくし、うちなーんちゅが”東京応化工業”を購入するポイントは、、、
ズバリ「利回り3.25%以上」です!!
過去の配当利回りの水準を確認すると、最も利回りが高かった時は3.25%であったため、これが購入を検討する位置付けとしています。
まとめ

- EPS(1株あたりの利益):◎
- PER:◎
- 配当金推移:◎
- 配当金利回り:×
- 配当性向:◯
- 営業利益率:◎
- 自己資本率:◯

結果: ◎→5 ◯→1 ×→1
合計:18/21点
- 愛せる銘柄:16点以上
- 保有を検討する銘柄:12〜15点
- 愛せない銘柄:12点以下
以上の結果より、”東京応化工業”は私の投資基準に照らし合わせると「愛せる銘柄」となります。
東京応化化学工業は、半導体フォトレジストの世界大手です。各種フォトレジストを中心とした高付加価値製品の売上増加から増益基調は続く見込みであり、3期連続の過去最高益を予想しています。
配当金に関しては、2010年から増配を繰り返しており12年連続の非減配銘柄となります。現在は、材料事業・装置事業が好調であり今後も安定的な配当が見込めます。
しかし主な売上・利益が材料事業であることから、今後の半導体市場の動向によって大きく変わる可能性があります。これから高配当株を始める方は、まずは少額からの投資をおすすめします。
PFには組み入れていないですが、今後の状況を見て投資を判断していきと思います!
最後に、これから高配当株投資をはじめる”あなた”へ。投資は決して安全なものではなく、リスクを伴うものです。
しかしそのリスクを許容して高配当株投資をはじめることができれば、月1万円の”不労所得”も夢ではありません。
この記事を読んで、高配当株投資をはじめるきっかけになったらと思います。
これから高配当株投資をはじめる方向けに、おすすめ口座の紹介を別記事にまとめています。ぜひご覧ください。
最後まで読んでいただきありがとうございます!それでは次回の記事も”ユタクシウニゲーサビラ
※この記事では日本個別銘柄をご紹介しましたが、あらゆる意思決定、最終判断はご自身の責任において行われますようお願い致します。ご自身の資産運用等において、損害が発生した場合、筆者は一切責任を負いません。ご了承ください。