ハイサーイ!うちなーんちゅです!(@utina-nntyu)
高配当株に投資したいが、投資基準とか分からないし誰か教えてくれぬか!
という方向けに、高配当銘柄を紹介して行きます。
今回は海運業国内最大手の【日本郵船】について解説して行きます。
まず結論から言います。私の投資判断基準と照らし合わせると、、、
”日本郵船”は
「愛せない銘柄」です!
この記事では、なぜ日本郵船が愛せない銘柄なのか?
会社紹介とともに、私の投資判断基準に照らし合わせてお話ししていきたいと思います。
この記事を読むことで、日本郵船がどんな会社なのか。日本郵船の企業業績や投資を判断する時期などを知ることができます。
それでは早速解説していきます。
- これから高配当株投資を始めたい・始める人
- 高配当株で何に投資していいか分からない人
- 時間に余裕がなく、銘柄分析ができない人
- 罠銘柄を掴みたくない人
- ”うちなーんちゅ”の投資基準を知りたい人
日本郵船ってどんな会社?(2022年時点)

業種(セクター)・株式市場
- 業種(セクター):海運業
- 株式市場:プライム市場
会社概要
- 創業:明治18年(1885年)9月29日(創業 同年10月1日)
- 資本金:144,319,833,730円
- 社員数:35,165名
事業概要
- 定期船事業:一般消費財を主に輸送するコンテナ船部門とコンテナターミナルなどを各地で展開するターミナル関連部門で構成。
- 航空運送事業:連結子会社である日本航空株式会社(NCA)が、日本発着を中心とした北米、欧州、アジアとの国際航空貨物運送事業を展開。
- 物流事業:グローバルな拠点間を結ぶネットワークを活用し、倉庫・配送から海上・航空フォワーディングまで、物流全体を最適化する包括的なサービスを提供。
- 不定期専用船事業:自動車輸送部門・ドライバルク事業部門・エネルギー事業部門を展開。
- 不動産業:日本郵船とグループ会社が保有する不動産を運営
- その他の事業:石油製品や船用機器販売のほか、船舶代理店業、レストラン観光業、客船事業などを展開。
事業内容
ライナー&ロジスティクス事業(定期船事業、航空運送事業、物流事業)、不定期専用船事業、その他事業(不動産業、その他の事業)
うちなーんちゅの投資判断基準
- EPS:維持もしくは右肩上がり
- PER:15倍以下
- 配当金推移:右肩あがり
- 配当利回り:3.75%以上
- 配当性向:理想は30〜50%
- 営業利益率:理想は10%以上
- 自己資本比率:最低でも40%以上・80%以上は最高!
- その他:過去の配当利回りを見て、投資妙味が出てきたとき
上記の基準をもとに投資するかを決めています!!
日本郵船の企業分析(2022年時点)

各企業の投資判断する指標を
【優:◎→3点】・【良:◯→2点】・【不可:×→1点】の3段階評価で評価しています
- 愛せる銘柄:16点以上
- 保有を検討する銘柄:12〜15点
- 愛せない銘柄:12点以下
※私の個人的・独断的な見解なので参考になれば嬉しいです。
株価

株価は上昇基調となっており、2013年の株価から約3倍に成長しています。
特に2021年からの株価の上昇は、まさにうなぎ登りとなっています。
この背景には、アメリカの景気の急上昇があります。そこにサプライチェーンの再構築もからみ、海運運賃が高騰したことも要因として挙げられます。
これだけ株価も上がっているので、キャビタルゲイン・インカムゲイン両方狙える銘柄なのか?
EPS(1株あたりの純利益)
まずEPSとは、「Earnings Per Share」の略で、1株あたり純利益(当期利益や当期純利益など)ともいわれます。1株あたりの利益がどれだけあるのかを示すものです。
EPSは、当期純利益÷発行株式数の計算式で求めることができます。
引用元:バフェットコード
- 右肩上がり:◎
- 横ばい:◯
- 右肩下がり:×
2013年から2021年にかけて、EPSは横ばいから下落を認めています。また17年・19年はマイナスとなっています。
21年から23年までは、維持〜下落することが予測されています。
そのためEPSに関しては、「×」と判断しました。
PER
PERとは「Price Earnings Ratio」の略で、株価が1株あたりの純利益(EPS)の何倍まで買われているか。
現在の株価が、その企業の利益と比べて、割高か割安かを判断するのに使われる指標です。
PERは、株価÷EPSの計算式で求めることができます。
引用元:バフェットコード
- RER15倍以下:◎
- PER15〜20倍:◯
- PER20倍以上:×
PER20倍を超えると割高と判断します。私の場合上記の数値が判断材料となっています。
PERに関しては、過去3年間では2倍〜3倍付近を推移していました。
2020年では、株価上昇に伴いPER150倍を超える場面も見受けられます。
海運株は景気敏感株でもあり、グラフのようにPERが高騰することがあります。
従ってPERは「◯」と判断しました。
配当金推移
引用元:バフェットコード
- 右肩上がり:◎
- 横ばい:◯
- 右肩下がり、減配がある:×
配当金推移はグラフをみると、増配・減配を繰り返しています。
21年〜23年にかけて、一気に1000円以上まで増配しています。
しかし、過去の配当金推移を振り返ると減配などを繰り返しています。
今後も業績が悪化すれば減配するリスクもあるため「×」と判断しました。
配当利回り
配当利回りとは、株価に対する「配当金額の割合」を示す指標です。
配当利回りは、1株あたりの年間配当金÷株価×100(%)の計算式で求めることができます。
引用元:IRバンク
- 配当利回り3.75%以上:◎
- 配当利回り3.0〜3.75%:◯
- 配当利回り3.0%以下:×
2022年7月現在は、配当利回りは脅威の10%越えを記録しています。
2010年〜2020年の推移を見ると、0%〜3.11%を行き来しています。配当金推移同様に、利回りも上がったり下がったりを繰り返しているのが見てとれます。
直近2年は、配当利回り5%を超えているため、「◎」と判断しました。
配当性向
配当性向とは、会社が税引後の利益である当期純利益のうち、どれだけを配当金の支払いに向けたかを示す指標です。
配当性向は、1株当たり配当額÷1株当たり当期純利益×100(%)の計算式で求めることができます。
引用元:IRバンク
- 配当性向30〜60%:◎
- 配当性向0〜20%:◯
- 配当性向70%以上:×
配当性向は過去5年間20%台を維持しています。
過去10年単位で見ると2010年・2012年では赤字転落しています。2017年を合わせると過去3回配当がなかったため記載がありません。
過去10年間を見ると「×」でもいいように思えますが、直近5年間をチェックポイントと照らし合わせると、配当性向は「◯」と判断しました。
営業利益率
営業利益率とは、効率良く稼げているか、すなわち「企業の稼ぐ力」みる指標となっています。
営業利益率は、営業利益÷売上高×100(%)の計算式で求めることができます。
引用元:バフェットコード
- 営業利益率10%以上:◎
- 営業利益率6〜9%:◯
- 営業利益率5%以下:×
一般的に営業利益率が10%を超えると、稼ぐ力がすごいと言われます。
このグラフを見てみると、直近3年は営業利益率が5〜9%付近で維持できています。
これはアメリカの景気上昇に引っ張られ海運業が好調だったことが挙げられます。2019年以降を見ると5%を切っているのが見てとれます。
現在営業利益率は9.83%となっています。直近3年をチェックポイントと照らし合わせると、営業利益率はギリギリ「◯」と判断しました。
ただ今後は、アメリカの景気後退も懸念されているため業績悪化に伴い、営業利益率も悪化することが予測されます。
自己資本比率
自己資本比率とは、総資本における自己資本の比率を指します。自己資本比率は、企業の財務の安全性を分析するために用いられる指標です。
一般的には、自己資本比率が高い方が財務健全性が高い企業と判断されます。
自己資本比率は、自己資本÷総資本×100(%)の計算式で求めることができます。
引用元:IRバンク
- 自己資本比率80%以上:◎
- 自己資本比率40〜70%:◯
- 自己資本比率40%以下:×
日本郵船の場合、2022年だけ見ると自己資本率は50%台を維持できています。
しかし、2008年から2021年までは、自己資本比率20〜30%を推移していました。
過去10年間の推移をチェツクポイントと照らし合わせると、自己資本比率は「×」と判断しました。
株主還元政策

当社は、株主の皆様への安定的な利益還元を経営上の最重要課題の一つとして位置づけ、連結配当性向25%を目安とし、業績の見通し等を総合的に勘案し利益配分を決定しております。合わせて、業績の変動に左右されない最低限の配当を継続することを基本とし、1株当たり年間20円を当面の下限金額としました。
株主優待:飛鳥クルーズ、ご優待割引券1枚につき1クルーズ1名樣10%割引
引用元:日本郵船ホームページ
うちなーんちゅが購入を検討するポイント

わたくし、うちなーんちゅが日本郵船を購入するポイントは、、、
ズバリ「5年以上増配を続けたとき」または「株主優待が魅力に感じたとき」です!!
まとめ

- EPS(1株あたり利益):×
- PER:◯
- 配当金推移:×
- 配当利回り:◎
- 配当性向:◯
- 営業利益率:◯
- 自己資本比率:×

結果: ◎→1 ◯→3 ×→3
合計:10/21点
- 愛せる銘柄:16点以上
- 保有を検討する銘柄:12〜15点
- 愛せない銘柄:12点以下
以上の結果より、日本郵船は私の投資基準に照らし合わせると「愛せない銘柄」となります。
現在は、アメリカの好景気に引っ張られ株価も上昇しています。しかし今後アメリカの景気後退懸念も予測されています。
過去の成績を見ると業績の悪化により株価の下落、それに伴い容易に配当金の減配することが予想されます。
私個人的に【日本郵船】は、インカムゲインよりもキャピタルゲインを取りに行く銘柄だと考えます。
最後に、これから高配当株投資をはじめる”あなた”へ。投資は決して安全なものではなく、リスクを伴うものです。
しかしそのリスクを許容して高配当株投資をはじめることができれば、月1万円の”不労所得”も夢ではありません。
この記事を読んで、高配当株投資をはじめるきっかけになったらと思います。
これから高配当株投資をはじめる方向けに、おすすめ口座の紹介を別記事にまとめています。ぜひご覧ください。
最後まで読んでいただきありがとうございます!それでは次回の記事も”ユタクシウニゲーサビラ