ハイサーイ!うちなーんちゅ(@utina-nntyu)です!
今回の記事は
- 今から高配当株投資を始めようと思っているんだけど…
- ネット上にある情報が多すぎて何を参考にしていいか分からない
- 銘柄分析する時間がないから、優良な個別銘柄の情報をまとめて教えて!
という”あなた”へ向けて、今回は【化学セクターおすすめ10選】という形で記事を作成しています。
まず結論から言います。化学セクターでわたくし”うちなーんちゅ”がおすすめできる10社はこちら。
今回厳選した銘柄は…
- 花王
- 信越化学工業
- バルカー
- 東京応化工業
- 大阪有機化学工業
- 積水樹脂
- 上村工業
- 日本ゼオン
- 日本精化
- ステラケミファ
上記銘柄はSBI証券でスクリーニングをかけた96社の中から1社ずつ調べていき、おすすめできる10社まで絞り込んだ結果となります。
私は高配当株投資を始めて、3年で年間20万円を超える配当金を得ることができました。しかし3年前は、なにも分からない状態から始めて何度も失敗を繰り返し、勉強しながら現在の配当金を得られるようになっています。
今回この記事では、なぜこの10銘柄がおすすめなのか?。「高配当株投資の基本」となる企業情報や株式指標・株主還元政策などを紹介しながら、私の投資判断基準と照らし合わせてお話ししていきます。
この記事を読むことで、高配当株投資初心者でも迷わずに優良銘柄を選定することができます。
それでは早速解説していきます。
- ”化学セクター”に投資をお考えの方
- これから高配当株投資を始めたい・始める人
- 高配当株で何に投資していいか分からない人
- 時間に余裕がなく、銘柄分析ができない人
- ”うちなーんちゅ”の投資基準を知りたい人
YouTubeでも今回の記事を動画で解説しています。ぜひご視聴していただけたらと思います。また動画が良ければ”GOODボタン”と”チャンネル登録”をよろしくお願いします!
(前編はこちら)
(後編はこちら)
うちなーんちゅの投資判断基準
- EPS:維持もしくは右肩上がり
- PER:15倍以下
- 配当金推移:右肩あがり
- 配当利回り:3.75%以上
- 配当性向:理想は30〜50%
- 営業利益率:理想は10%以上
- 自己資本比率:最低でも40%以上・80%以上は最高!
- その他:過去の配当利回りを見て、投資妙味が出てきたとき
各企業の投資判断する指標を
【優:◎→3点】・【良:◯→2点】・【不可:×→1点】の3段階評価で評価しています
- 愛せる銘柄:16点以上
- 保有を検討する銘柄:12〜15点
- 愛せない銘柄:12点以下
※私の個人的・独断的な見解なので参考になれば嬉しいです。
化学セクターってなに?

・化学セクターの定義はトイレタリーも含むものとなっており、総合化学メーカーから日用品を扱うメーカーまで幅広く含まれている。
・化学業界における出荷額の内訳をみると、プラスチック・ゴムなどを生産する石油化学、医薬品や無機材料、化粧品などさまざまなカテゴリがある。
・化学株の業績は、原油価格の影響を受けやすく、原油価格の動向に株価が左右されやすい。
化学セクターについて簡単に解説したところで、早速、厳選した10社を紹介していきます。
化学セクターおすすめ銘柄

①花王(コード:4452)

花王は、東京都中央区日本橋茅場町に本社を置く大手消費財化学メーカーである。日経平均株価およびTOPIX Core30、JPX日経インデックス400の構成銘柄の一つ。
業種(セクター)・株式市場
- 業種(セクター):化学
- 株式市場:プライム市場
会社概要
- 創業:1887年(明治20年)6月
- 資本金:854億円
- 社員数:8,508人(2021年12月31日現在)
事業概要
- ハイジーン&リビングケア事業:ファブリックケア製品、ホームケア製品、サニタリー製品が中心の事業を展開。
- ヘルス&ビューティケア事業:スキンケア製品、ヘアケア製品、パーソナルヘルス製品が中心の事業を展開。
- ライフケア事業:人類の命を守る新規事業を推進している。
- 化粧品事業:スキンケア製品やメイクアップ製品を中心とした事業を展開。
- ケミカル事業:天然油脂原料から製造する油脂製品や、界面活性剤などの機能材料製品、トナー・トナーバインダーや水性インクジェット用顔料インクなどのスペシャルティケミカルズ製品などの事業を展開。
株主還元政策
当社グループは、安定的に創出されるキャッシュ・フローをEVA視点から下記のとおり有効活用し、さらなる発展をめざします。
- 将来の発展に向けての投資 (設備・M&A等)
- 安定的・継続的な配当(配当性向40%目標)
- 自己株式の取得
2021年12月期は144円の配当を実施し、32期連続の増配となりました。
引用元:花王ホームページ
企業分析
- EPS(1株あたりの利益):○
- PER:×
- 配当金推移:◎
- 配当金利回り:×
- 配当性向:◎
- 営業利益率:◯
- 自己資本率:◯

結果: ◎→2 ◯→4 ×→2
合計:16/21点
花王は、日本No.1の連続増配年数を誇っています。その年数はなんと驚異の”33年”です。
景気敏感株でありながら売上の多くはヘルスケア商品であることから、ディフェンシブ寄りの景気敏感株と捉えています。
株価・EPSは下落傾向ですが、今後も業績は安定して推移することが予測されます。投資するポイントを満たせば積極的に購入していきたいです。
花王は配当利回り3%を超えた時に積極的に買い増しています!
花王に関しては、別の記事で詳しく解説しています。ぜひ合わせて読んでいただけたらと思います。
②信越化学工業(コード:4063)

信越化学工業株式会社は、日本の大手化学メーカー。国内化学メーカーとして最大の時価総額および営業利益を誇る。日経平均株価およびTOPIX Core30、JPX日経インデックス400の構成銘柄の一つ。東証プライムの化学セクタ企業において唯一Core30に組み込まれている。
業種(セクター)・株式市場
- 業種(セクター):化学
- 株式市場:プライム市場
会社概要
- 設立日:1926年9月16日
- 資本金:119,419百万円
- 社員数:24,954人
事業内容
- 生活環境基盤材料事業
- 電子材料事業
- 機能材料事業
- 加工・商事・技術サービス事業
株主還元政策
引用元:信越化学工業HP
- 当社は、長期的な観点に立って事業収益の拡大と堅固な財務基盤の維持に注力し、そうした経営努力の成果を株主の皆様に適正かつ安定的に還元させていただくことを基本方針としております。
- 内部留保金は、設備投資、研究開発投資、買収案件等に適時に充当し、競争力の強化とともに、今後の事業展開と更なる成長に積極的に活用し、企業価値を高めるよう努めております。また、今後起こり得る大きな経済変動にも備え、支えとなる財務基盤を保持します。
- この方針の下で当社は、株主還元を資本政策の一環として重視し、諸事情を勘案しつつ、配当性向35%前後を中長期的な目安に安定的な配当に努めてまいります。
企業分析
- EPS(1株あたりの利益):◎
- PER:◎
- 配当金推移:◎
- 配当金利回り:×
- 配当性向:◎
- 営業利益率:◎
- 自己資本率:◎

結果: ◎→6 ◯→0 ×→1
合計:19/21点
信越化学工業は、電子材料などの素材から製品までを作っている化学メーカーです。特に塩ビ・半導体シリコンなどは、世界でトップのシェアを誇っています。
また株主還元にもとても積極的です。配当金に関して言えば、33年の連続非減配・2015年から8年連続増配を達成しています。
ただ配当利回りはやや低め(2023年1月:配当利回り2.8%)となっています。今後監視銘柄として組み入れて、購入を検討する利回りとなれば買い増したいと思います。
信越化学工業を購入するなら、配当利回り3%以上は欲しいです!
信越化学工業に関しては、別の記事で詳しく解説しています。ぜひ合わせて読んでいただけたらと思います。
③バルカー(コード:7995)

株式会社バルカーは、産業用のふっ素樹脂や高機能ゴムなど素材製品のメーカーであり、工業用パッキン、ガスケット等のシール材大手。 バルカーとは、「Value」と「Quality」の二つの単語を組み合わせた造語。
業種(セクター)・株式市場
- 業種(セクター):化学
- 株式市場:プライム市場
会社概要
- 設立日:昭和7年4月8日
- 資本金:約139億円(2022年3月31日現在)
- 社員数:410名 (グループでは1,772名、2022年3月31日現在)
事業内容
- 産業機器、化学、機械、エネルギー、通信機器、半導体、自動車、宇宙・航空産業等、あらゆる産業向けにファイバー、ふっ素樹脂、高機能ゴム等各種素材製品を設計、製造、加工および販売
- ソフトウエアおよび情報機器の開発および販売、関連する電子商取引などインターネットを利用した各種サービスの提供、コンサルティング、エンジニアリング、その他技術・ノウハウに関する事業
株主還元政策
配当と⾃⼰株式取得をあわせた⾦額を「株主還元」と設定し、還元総額の親会社株主に帰属する当期純利益に対する⽐率、すなわち「株主還元性向」の50%を⽬標としつつ以下の事項を勘案し、株主還元を⾏う。
引用元:バルカーHP
- 将来の企業価値の最⼤化に向けた設備投資及び研究開発投資並びに戦略的投資の必要性。
- リスク管理体制の強化や⼈材開発の拡充などの企業基盤整備並びに事業環境の変動に対する備えの重要性
企業分析
- EPS(1株あたりの利益):◎
- PER:◎
- 配当金推移:◯
- 配当金利回り:◎
- 配当性向:◎
- 営業利益率:◎
- 自己資本率:◯

結果: ◎→5 ◯→2 ×→0
合計:19/21点
バルカーは、シール製品事業・機能樹脂製品事業・シリコンウエハーリサイクル事業を展開する会社です。特に工業用シールでは国内最大手となります。
高配当株投資で大切な配当金推移では、減配などは多少ありますが長期で見ると右肩上がりの推移となっています。売上高・EPSは右肩上がりに伸びているため、今回紹介に至りました。
配当金推移・自己資本比率は2点の評価となっていますが、その他の指標では満点となっているため、ご自身の投資基準を満たすのであればPFに組み入れてみてはどうでしょうか。
ちなみに私はPFに入れている銘柄になります!
バルカーに関しては、別の記事で詳しく解説しています。ぜひ合わせて読んでいただけたらと思います。
④東京応化工業(コード:4186)

東京応化工業株式会社は、半導体やディスプレイの製造に必要なフォトレジストなどの化学薬品、製造装置を提供している会社。”半導体フォトレジスト”では世界大手。
業種(セクター)・株式市場
- 業種(セクター):化学
- 株式市場:プライム市場
会社概要
- 設立日:1940年(昭和15年)10月25日
- 資本金:146億4,044万8千円(2021年12月31日現在)
- 社員数:1,816名(連結/2021年12月31日現在)
事業内容
- 半導体・ディスプレイ等のフォトリソグラフィプロセスで用いられる感光性樹脂(フォトレジスト)・高純度化学薬品を中心とした製造材料
- 半導体用・ディスプレイ用製造装置などの各種プロセス機器
- その他無機・有機化学薬品等の製造・販売
株主還元政策
当期末の配当分より、株主の皆様への安定的かつ継続的な利益還元のため、DOE(連結純資産配当率)3.5%から4.0%を目処とする配当方針に変更いたしました。この方針に基づき、当期末の普通配当につきましては、当初予想から32円増配し94円としました。このことにより年間配当金は、第2四半期末配当金62円と合わせ1株につき156円としました。
引用元:東京応化工業株式会社HP
企業分析
- EPS(1株あたりの利益):◎
- PER:◎
- 配当金推移:◎
- 配当金利回り:×
- 配当性向:◯
- 営業利益率:◎
- 自己資本率:◯

結果: ◎→5 ◯→1 ×→1
合計:18/21点
東京応化工業は、半導体フォトレジストの世界大手です。HPを確認すると、各種フォトレジストを中心とした高付加価値製品の売上増加から増益基調は続く見込みであり、3期連続の過去最高益を予想しているとのこと。
配当金に関しては、2010年から増配を繰り返しており12年連続の非減配銘柄となります。現在は、材料事業・装置事業が好調であり今後も安定的な配当が見込めます。少額からの投資を検討するのもアリではないかと考えています。
PFには組み入れていないですが、今後の状況を見て投資を判断していきと思います!
東京応化工業に関しては、別の記事で詳しく解説しています。ぜひ合わせて読んでいただけたらと思います。
⑤大阪有機化学工業(コード:4187)

大阪有機化学工業株式会社は塗料・インキ・粘接着剤・電子材料部材等の樹脂原料として幅広い産業分野で使用されるアクリル酸エステルを研究開発しています。「見えないけれど、あなたのそばに」をキャッチフレーズに、電子機器の素材・化粧品の原料などを提供している。
業種(セクター)・株式市場
- 業種(セクター):化学
- 株式市場:プライム市場
会社概要
- 設立: 1946年12月21日
- 資本金:36億29万円
- 社員数:(連結)447名 (2021年11月30日現在)
事業内容
- 有機化学工業品・有機試薬品・石油化学製品・特殊ポリマーの製造販売
- 溶剤類の精製加工
株主還元政策
引用元:大阪有機化学工業HP
- 配当性向30%を⽬安とし、健全な財務内容を維持しつつ、安定的かつ継続的な配当に努めます。
- 総還元性向50%を⽬標とし、⾃⼰株式の取得を含めた株主還元の充実に努めます。
企業分析
- EPS(1株あたりの利益):◎
- PER:◎
- 配当金推移:◎
- 配当金利回り:×
- 配当性向:◯
- 営業利益率:◎
- 自己資本率:◯

結果: ◎→4 ◯→2 ×→1
合計:17/21点
大阪有機化学工業は、電子機器の素材・化粧品の原料などを提供している会社であり、主に化成品事業・電子材料事業・機能化学品事業を展開しています。
配当金に関しては、2012年から2022年までの10年非減配銘柄となります。今後も売上高の3期連続で過去最高を予想しており、株主還元も安定的に行なってくれるのではないかと考えています。
ただしリスクとして、主に電子機器の素材・化粧品の原料を事業の軸としていることから、急激な円安・原料費の高騰・原油⾼などによる不透明感があります。今後の決算書の確認は必須となります。
配当も維持〜増配で推移しているので、まずは少額からの投資を検討します!
大阪有機化学工業に関しては、別の記事で詳しく解説しています。ぜひ合わせて読んでいただけたらと思います。
⑥積水樹脂(コード:4212)

積水樹脂株式会社は、防音壁、人工芝、防護柵、梱包材などを製造、販売する化学メーカー。積水化学工業の関連会社で積水化学工業同様三和グループに属する。
業種(セクター)・株式市場
- 業種(セクター):化学
- 株式市場:プライム市場
会社概要
- 設立:昭和29年11月26日
- 発行株式数:43,313,598株
- 社員数:1,295名(連結)
事業内容
- 交通・景観関連事業
- スポーツ施設関連事業
- 住建関連事業
- 総物・アグリ関連事業
- 関連グループ会社事業
株主還元政策
引用元:積水樹脂HP
- 剰余金の配当につきましては、当社は企業体質強化を図りながら、株主の皆様への還元を充実させていくことを経営の最重点課題と考えており、連結業績に応じた安定的な配当を基本方針としております。
- 中間配当につきましては、10月27日開催の取締役会におきまして連結業績並びに連結配当性向を勘案いたしました結果、直近に公表いたしました配当予想の通り、昨年に比べて3円増配の1株当たり普通配当31円とさせていただきました。
企業分析
- EPS(1株あたりの利益):◎
- PER:◎
- 配当金推移:◎
- 配当金利回り:◯
- 配当性向:◎
- 営業利益率:◎
- 自己資本率:◎

結果: ◎→6 ◯→1 ×→0
合計:20/21点
今回、化学メーカーを調査する中で1番注目したのが”積水樹脂”です。投資基準としている指標項目の6/7が満点評価であり、配当利回りも3.2%と投資妙味が出てきている銘柄になります。
積水樹脂は、車線分離標〜道路反射鏡などの道路資材で日本No1を誇る企業です。また人工芝・農業用資材・物流包装資機材まで事業内容は様々です。
個人的に最も重要視している配当推移も、2009年から2023年までの14年連続非減配であり惚れ惚れしています。
化学セクターを調査する中で、1番投資したい銘柄になります!
積水樹脂に関しては、別の記事で詳しく解説しています。ぜひ合わせて読んでいただけたらと思います。
⑦上村工業(コード:4966)

上村工業株式会社は、めっき用化学品・機械の研究、開発、製造、販売などの事業を軸としている会社。1848年(嘉永元年)に創業以来、「誠心を以って実行に徹底する」を経営の理念とし、社業は1915年(大正4年)にビジネス領域を「めっき」と決めてから今日まで頑なに守ってきている企業です。
業種(セクター)・株式市場
- 業種(セクター):化学
- 株式市場:スタンダード市場
会社概要
- 設立:1933年(昭和8年)12月3日
- 資本金:1,336百万円
- 社員数:単体:286名 連結:1,547名(2022年3月末現在)
事業内容
- めっき用化学品・機械の研究、開発、製造、販売など
株主還元政策
安定的な経営基盤の確保と株主資本利益率の向上を基本方針とした資本政策に取り組んでいます。連結総還元性向 50%(2022/5/13更新)、ROE 8.5%を目標。2022年3月期-2024年3月期の3年間で60億円規模の弾力的な自己株式取得を実施
引用元:上村工業HP
- 総還元性向による安定した配当の実現と自己株式取得の機動的な実施
- 経済状況、財務状況等を総合的に勘案した弾力的な自己株式取得の実施
- 将来の成長が見込まれる分野や地域、新たな技術取得、M&A、想定外の事態や自然災害に備えた内部留保の確保
企業分析
- EPS(1株あたりの利益):◎
- PER:◎
- 配当金推移:◎
- 配当金利回り:◯
- 配当性向:◯
- 営業利益率:◎
- 自己資本率:◯

結果: ◎→4 ◯→3 ×→0
合計:18/21点
上村工業は、「めっき」に必要な薬品、装置、液管理装置の3つすべてを手がけている業界でも数少ない企業です。
配当推移は、1995年から2023年までの28年連続非減配銘柄であります。リーマンショック時を乗り越えている企業なので、高配当株投資家にとってはぜひPFに組み入れたい銘柄になます。
ただ配当利回りが3%を下回っているため、購入を判断する利回りまで監視しておきたいと思います。
28年非減配はとても魅力的です!もう少し利回りが上がってほしいところです!
上村工業に関しては、別の記事で詳しく解説しています。ぜひ合わせて読んでいただけたらと思います。
⑧日本ゼオン(コード:4205)

日本ゼオン株式会社は、東京都千代田区丸の内に本社を置く古河グループの化学メーカー。 塩化ビニル樹脂のメーカーとして古河グループ各社と米国B.F.グッドリッチ・ケミカル社の資本提携と技術で設立されたが、現在では合成ゴムや高機能樹脂の製造・開発をメインとする。
業種(セクター)・株式市場
- 業種(セクター):化学
- 株式市場:プライム市場
会社概要
- 設立:1950年4月12日
- 資本金:242億11百万円(2022年3月末)
- 社員数:連結 : 3,981名 単体 : 2,107名 (2022年3月末)
事業内容
- エラストマー素材事業
- 高機能材料事業(電池材料関連・化学品関連・トナー関連)
株主還元政策
2030年の目標値として掲げた既存事業ROIC 9.0%、新規事業売上高+600億円を実現するために、2021年度からの10年間で3,500億円の新規投資を計画しています。 新規投資による事業拡大と、資本効率の両立に取り組み、継続的・安定的な株主還元を行っていきます
引用元:日本ゼオンHP
企業分析
- EPS(1株あたりの利益):◎
- PER:◎
- 配当金推移:◎
- 配当金利回り:×
- 配当性向:◯
- 営業利益率:◎
- 自己資本率:◯

結果: ◎→4 ◯→2 ×→1
合計:17/21点
日本ゼオンは、タイヤなどの合成ゴムから電池材料・プラスチックと幅広い事業を手掛ける会社です。
配当利回りは低めですが、配当推移では2010年から2023まで13年連続増配を予定している銘柄となります。
2023年は売上高の増収を見込んでいるものの、エネルギー価格の高騰や原材料高等により営業利益・経常利益・当期純利益は減収予想です。
しかし決算資料・中期経営計画では、「安定的で持続的な配当政策を継続」と記載されています。業績自体は悪くないため、今後も安定的に配当金を提供してくれると考えています。
配当利回り3%を超える水準で投資を検討したいです!
日本ゼオンに関しては、別の記事で詳しく解説しています。ぜひ合わせて読んでいただけたらと思います。
⑨日本精化(コード:4362)

日本精化は、スキンケア、メイクアップ、ヘアケア等の各種製品で使用されている人にやさしく環境にも配慮した化粧品用原料をはじめ、健康と利便性の向上を図る医薬品原料、身近な生活用品だけでなく電子材料や高機能樹脂などにも使用される工業用原料といった幅広い分野で事業を展開している。
業種(セクター)・株式市場
- 業種(セクター):化学
- 株式市場:プライム市場
会社概要
- 設立:大正7年(1918年)2月
- 資本金:59億3322万円
- 社員数:370名(グループ全体684名)
事業内容
- 精密化学品の製造販売
- 香粧品の製造販売
- 工業用化学品の製造販売
- 不動産の賃貸
株主還元政策
配当政策:前期から増配を予定(DOE 3%を目安として配当を実施)
引用元:日本精化HP
企業分析
- EPS(1株あたりの利益):◎
- PER:◎
- 配当金推移:◎
- 配当金利回り:×
- 配当性向:◎
- 営業利益率:◎
- 自己資本率:◯

結果: ◎→5 ◯→1 ×→1
合計:18/21点
日本精化株式会社は、医薬品から工業用化学品まで様々な分野で使用される化学品を製造する企業です。
業績では工業製品は増収・増益であり、売上高・営業利益ともに過去最高を更新しています。しかし2022年度下期は、原材料のコスト増・新工場立ち上げのコスト増で減益を予想しています。
配当推移に関しては、2013年から2023年まで10年連続非減配の銘柄となります。配当利回りは2.5%と低めですが、今後増配や株価下落により配当利回りが上昇するのであれば、投資を検討したい銘柄になります。
配当利回りは低いですが、業績・企業指標は申し分ない銘柄です!
日本精化に関しては、別の記事で詳しく解説しています。ぜひ合わせて読んでいただけたらと思います。
⑩ステラケミファ(コード:4109)

ステラケミファ株式会社は、高純度薬品を製造販売する化学メーカーです。フッ素化合物を中心とした高純度薬品事業を主力事業としており、現在は半導体・液晶ディスプレイ製造用フッ化水素酸、リチウムイオン二次電池用添加剤などの高品質製品を主軸にしている。
業種(セクター)・株式市場
- 業種(セクター):化学
- 株式市場:プライム市場
会社概要
- 創業:1916(大正5)年2月1日
- 設立:1944(昭和19)年2月1日
- 資本金:48億2978万2512円
事業内容
- 高純度薬品事業
- 運輸事業
株主還元政策
配当政策:配当については、財務状況および利益水準等を総合的に勘案したうえで、安定的かつ継続的に配当を実施することを基本方針としています。内部留保金は設備投資および研究開発投資等に充当し、今後の事業展開に積極的に活用し、企業価値を高めるよう努力いたします。
自己株式取得:2023年3月期、50万株、17億円を上限とする自己株式取得を実施中
引用元:ステラケミファHP
企業分析
- EPS(1株あたりの利益):○
- PER:◎
- 配当金推移:◎
- 配当金利回り:×
- 配当性向:◯
- 営業利益率:◎
- 自己資本率:◯

結果: ◎→3 ◯→3 ×→1
合計:16/21点
ステラケミファは、フッ素高純度薬品で世界シェア8割を有している会社となります。
配当推移に関しては、2002年から2023年まで21年連続非減配の銘柄となります。配当利回りは2.4%と低めとなっていますが、株主還元には積極的です。
EPSは、2023年下落が予想されています。業績を決算書で確認すると、主要原材料の無水フッ酸価格が中国市場の需給等の影響や円安進行により、前年同期に比べ高騰した結果営業利益が減収と記載されています。
半導体市場の今後の動向に注目が必要ですが、株主還元政策などを確認する限りでは株主還元を安定的に行なってくれる銘柄と判断しました。
こちらも配当利回りが低めなので、配当利回り3%は欲しいところです!
ステラケミファに関しては、別の記事で詳しく解説しています。ぜひ合わせて読んでいただけたらと思います。
10銘柄の早見表
予想配当利回り

配当利回りは、2023年1月10日時点のものとなります。 今回おすすめした銘柄は、配当利回りが3%を下回っている銘柄が多数となっています。
今後、株価の下落・増配などの発表があれば配当利回りが上昇するのであれば、狙ってみたい銘柄です。ぜひ監視銘柄としてチェックしてみてください。
まとめ

以上が化学セクターおすすめ銘柄10選となります。
今回は、化学セクターに分類される96社から一つずつ調査し10社まで絞りに絞っています。今回ご紹介した銘柄は、どれも優良な銘柄だと自信を持って紹介しています。時間がなく全銘柄を調査するのが難しい方へ、ぜひ参考になれば嬉しく思います。
個人的に信越化学工業・積水樹脂・上村工業は、今回調べていく中でPFに組み込みたい銘柄です。花王・バルカーは、元々PFに組み込まれているので時期を見て買い増ししていきたいと思います。
またこの記事を読んで「この銘柄おすすめされたので買ってみました。」や「おすすめ銘柄調べてみます。」といった声が聞けたらすごく喜びます。
最後に、これから高配当株投資をはじめる”あなた”へ。投資は決して安全なものではなく、リスクを伴うものです。
しかし、そのリスクを許容して高配当株投資を始めることが出来れば、月1万円の”不労所得”も夢ではありません。
この記事を読んで、高配当株投資を始めるきっかけになったらと思います。
これから高配当株投資を始める方向けに、おすすめ口座の紹介を別記事にまとめています。ぜひご覧ください。
最後まで読んでいただきありがとうございます!それでは次回の記事も”ユタクシウニゲーサビラ
※この記事では化学セクター株をご紹介しましたが、あらゆる意思決定、最終判断はご自身の責任において行われますようお願い致します。ご自身の資産運用等において、損害が発生した場合、筆者は一切責任を負いません。ご了承ください。