ハイサーイ!うちなーんちゅ(@utina_nntyu)です!
今回は、医療保険について解説していきます。
みなさん医療保険に加入する際どういう事を気にするべきか迷いますよね。
多くの方が保険屋さんの言う通りに、保険に加入している人が多い印象を受けます。医療保険・生命保険共に公的保険の内容を理解すること大切です。
この記事では、公的保険の説明を行い、会社員や公務員の方が医療保険の加入する時のポイントをお伝えします。また私自身リハビリの先生でもあるので、入院に関する裏情報もあわせてお届けしていきます。
結論から先に言うと、医療保険は加入せずに貯金で対応or加入する場合でも掛け捨て保険で対応するということになります。この記事を読むことで公的保険の内容を理解でき、無駄な医療保険に入らなくても済むので保険料を抑えることができます。
ちなみに生命保険に関しては、別記事にて解説しています。こちらもあわせて一読してもらえたらと思います。
それでは解説していきます!
そもそもみんなどれぐらい保険料払っているの?

生命保険文化センターが実施した「生活保障に関する調査」(個人調査)によると、年間払込保険料(個人年金保険の保険料を含む)は男性で平均23,4万円、女性で平均16,8万円となっています。
なので男性であれば月額約1,95万円。女性であれば月額約1,4万円となります。
是非この保険料を覚えていてください!これからその保険が高いか?安いか?解説していきますね
公的医療保険(健康保険)とは?

健康保険とは、被保険者(会社員)とその被扶養者(会社員の家族)に対して、労災保険の給付対象とはならない病気やケガ、死亡、出産について保険給付(保険金を支払う)制度です。(国民健康保険は自営業者等とその家族が対象。後期高齢者医療制度は75歳以上の人が対象)
健康保険であれば、会社員・公務員はほとんどの方が社会保険料として給料日に納付されているかと思います。
この健康保険の中でも今回の内容で特に重要なのが、自己負担は原則3割(自己負担額には上限がある)がポイントになります。
・高額療養費制度を理解する
・限度額適用認定証を理解する
・特別療養環境室(差額ベッド代)を理解する
高額療養費制度ってなに?

高額療養費制度とは?
高額療養費制度とは、医療費の家計負担が重くならないよう、医療機関や薬局の窓口で支払う医療費が1ヶ月(暦月:1日から末日まで)上限額を超えた場合、その超えた額を支給する「高額療養費制度」があります。※入院時の食費負担や差額ベッド代等は含みません。
上限額は年齢や所得に応じて定められています。
引用元:厚生労働省ホームページ
要するに、ある一定の金額を超えるとその超えた金額は戻ってくるよ!!と言う素晴らしい制度なんだ!会社員の場合はほとんどの人が社会保険料を徴収されているので絶対に知っておきたい制度の一つです!
もし入院した1ヶ月どれくらいのお金がかかるの?
下図に高額療養費制度の負担額を掲載して説明していきます。
引用元:厚生労働省ホームページ
ん〜〜、、、ややこしいので下の方に計算したものを掲載しておきます!
・医療費が100万円かかった
・月給は30万円なので所得区分は「ウ」
①病院に支払った金額:1,000,000×3割=300,000円
②自己負担額:80,100円+(1,000,000-267,000)×1%=87,430円
③高額医療費として返還される金額:①-②=212,570円
実質87,430円が1ヶ月の医療費となります。(食費・差額ベッド代は含まず)
男性の場合、最初に説明した月額の保険料約4ヶ月分を貯金に回せば、1ヶ月分の入院費は賄えるということだね!
どうでしょうか?医療費は高かったですか?それとも安かったですか?
1ヶ月の医療費で考えると案外安いものかなと思います。これはあくまでも1ヶ月の最高額なので、上限額を超えなければ治療費はもっと安く済みます。
これに別途で食費・差額ベッド代がかかってきます。
限度額認定証ってなに?

高額療養費制度は理解できたけど、でもまずは全額支払うってことでしょ?
気づいたかたもいますよね。安心してください。
この悩みを解決していくれるが、限度額認定証なんです!
限度額認定証とは?
高額療養費制度では、医療機関より請求された医療費の全額を支払ったうえで申請することにより、自己負担限度額を超えた金額が払い戻しされます。しかし、一時的にせよ多額の費用を立て替えることになるため、経済的に大きな負担となります。
あらかじめ「限度額適用認定証」の交付を受け、医療機関の窓口に提示することで、医療機関ごとにひと月の支払額が自己負担限度額までとなります。
引用元:全国健康保険協会ホームページ
この限度額認定証の交付を受けることで、全額支払わなくて済みます!
限度額認定証の利用する流れ
では、次に限度額認定証の交付〜利用までの流れを紹介します。
① 限度額適用認定申請書を協会けんぽの各都道府県支部へ提出
② 限度額適用認定証を交付します。(発行までの目安:1週間程度)
③ 医療機関の窓口で限度額適用認定証を提示
④ 同一医療機関のひと月の支払額が自己負担限度額までとなる
引用元:全国健康保健協会ホームページ
急な事故は事故後の対応になりますが、前もって決まっている手術などがある場合は先に申請しておくことをオススメします!
ベッド代ってどうするの?

じゃあベッド代はどうするんだよ!
と思われる方がいると思いますが、実は特別な事をしなければベッド代ってかからないのを知っていましたか?
いわゆる皆さんが思われるベッド代と言うのは、【特別療養環境室】(差額ベッド代)のことなんです。
特別療養環境室とは?
入院時の個室などのように、患者さんのより良い療養環境に対するニーズに応えられるよう、選択の機会を広げるために医療機関において用意された病床のことです。特別療養環境室にかかる費用(差額ベッド代)は、保険診療の対象外です。
簡単に言うと個室〜4人以下の病室で、ある程度のプライバシー確保や特別な療養環境として適切な設備がある病室のことを言うんだ!ただこの差額ベッド代にはポイントがあるんだよ!
・患者さん側の同意について保険医療機関が同意書で確認(差額ベッド代)を行っていない場合
・「治療上の必要」により特別療養環境室に入院した場合
・病棟管理の必要性などから特別療養環境室に入院することとなった場合であって、実質的に患者さんの選択によらない場合
上記理由に該当する場合は、特別療養管理室に係る費用(差額ベッド代)の負担を患者さんに請求してはならない。
このように差額ベッド代は、原則希望しない限りは支払う必要がない料金なんだ!なのでまずは同意書などの確認・個室などの必要以上の物を選ばなければベッド代はかかりませんと言うことです!
リハビリの先生裏情報

ここからは、リハビリの先生である「うちなーんちゅ」が裏情報を教えるね!
・骨折や骨折による手術を伴う入院は5カ月以内には退院
・脳卒中などの脳血管障害では6カ月以内には退院
→入院が長くなると病院の利益が減るから。また大きい病院では大体1~2ヶ月以内には退院させて、他の病院に転院させるか外来クリニックなどに紹介します。
そのため、最低でも6ヶ月分の医療費の貯金があれば保険に加入しなくても良いということになります。(男性であれば保険料を2年分貯金。女性であれば保険料を3年分貯金)
まとめ

以上、医療保険について解説しました。
上記の件を全て含めて考えると、今まで払っていた不要な保険料を貯金に回す。保険の加入を検討するよりも、まずは自分の健康への自己投資が大事ということです。
もし貯金が無いなら【掛け捨て保険】(都道府県民共済など)に加入して、貯金ができ次第解約するということが対応策となります。
最後にこの記事を読んでもらう事で、少しでも多くの人が不要な保険を解約し、浮いたお金を貯蓄・資産形成の種銭として回すことができれば嬉しく思います。
最後まで読んでいただきありがとうございます!それでは次回の記事も”ユタシクウニゲーサビラ”!